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弁護士と旅

旅の終わり – シアトル (vol.22)

弁護士と旅

アムトラックでシアトルへ

14泊15日という私のこれまでの人生の中で最長の旅もついに最終日。最後の目的地シアトルへ向けて、アムトラックという長距離列車で移動。

正直使いづらい – 遅くて高いアメリカの長距離列車アムトラック

このアムトラック、アメリカ中を走ってはいるのですが、とにかく遅い上に高い。日本で長距離列車というと青春18きっぷみたいな安旅を想像してしまいますが、こちらは、遠い州まで行こうとすると普通に数万円単位で費用がかかります。ただ、このシアトル-ポートランド間は35ドルで時間も4時間弱と、現実的な範囲の電車旅になるため、この機会に利用しました。

駅周辺は基本的に注意

アムトラック、というか海外の駅あるあるですが、アムトラックの駅の周辺は治安が悪いことが多いです。今回の出発駅であるポートランドのユニオンステーション近辺も夜間早朝はあまり治安が良くないというので、朝一番でビクビクしながら駅へ向かっていたところ、旅行者らしき若者が「ちょっと電話かしてくれないか」と声をかけてきました。

シカゴの街中ないし日本であれば「どうぞうどうぞ」と渡してあげるのですが、警戒に入っていたので、携帯持ってトンズラされるパターンではないかと疑い、急いでいるからと断りました。情けない話ですが、正直これくらいの警戒心は持って当たり前だと思います。個人的な経験上、海外では「自分から助けを求めて声をかける」のはリスクは小さいですが(予想以上に助けてくれる)、声をかけてくる人は大半が危ないケースです。インディアンウェルズで見知らぬ人と朝食を食べてテニスのチケットをもらった人間(過去記事)が言えることではありませんが、あれは数万円払わないと入れないエリアにいる人達ですから。

駅舎や車体は普通 – しかし地雷席に遭遇

ユニオンステーションと構内の写真。典型的なこの国の駅のホームっていう感じですね。駅に到着後、飛行機の様に手荷物制限があるみたいなのでスーツケースをチェックインし、出発を待つこと数十分、乗車時刻になったので列車に乗り込みました。

アムトラックの車体。日本なら鉄オタが喜びそうですね。席は車両の一番前でしたが、なぜかここだけ椅子が後ろ向きで一つ後ろの座席と対面形式(しかも狭い上に回転不可)。中途半端に空間が余ったから無理やり座席を設置した感が否めず、向かい合う4名の間に流れる気まずい雰囲気が重苦しかったです。この状態で4時間弱、ATフィールド侵入されっぱなしで、すこぶる不快でした

(大半寝ていましたが)列車の車窓から見える景色も、田舎か山の中といった感じで、これといって感動する場面はありませんでした

雨の街シアトルに到着 – しかし晴天に恵まれる

何はともあれ、電車に揺られること約4時間、シアトルのキングストリートステーションという駅に到着。駅から見える街並みは、ポートランドよりも開放的かつ都会的な雰囲気を醸し出しています。

日本人ならマストビジット – イチローの足跡残るマリナーズの球場

シアトルでの目的は二つありましたが、まずは一つ目の目的である、シアトル・マリナーズの本拠地セーフコフィールド(Safeco Field)へ。駅から十分歩いて行ける距離です。
(※転載時追記:現在はT-モバイルパークに改名されています。)


スタジアムの外壁にはやっぱりこの人、鈴木一朗。日本人としてテンションあがります。

もちろん、現役のメンバーであるクマさんも。

時間があればスタジアムツアーは参加する価値あり

この日は春先のオープン戦はありませんが、通年のスタジアムツアー(10ドル)をやっているのでそれに参加。申し込みはショップでしますが、流石にイチローのグッズはもう置いてありませんでした。

ツアーはどうでもいいシアトルの天候の話からはじまり(「シアトルは雨の街だから開閉式ドームだぜ、へへん。隣州のオレゴン・ポートランドには野球チームもなく、遠くから来る人もいるから、そういう人達のためにも雨でも試合を完遂できるようにすべきなのさ、へへん。」という話でした)、上段の観客席からVIP席・クラブルーム・記者席まで案内してくれて、ベンチ・控室・フィールドにも通してくれるので、10ドルなら十分元が取れるサービスだと思います。

 

観客席からはじまり、通路には大魔神。大魔神はここでしか見かけませんでした。

記者席。イチローがいたころは日本人記者が腐るほどいたとか。そして、ロッカールームとガイドのおやじ。

ベンチまで案内してもらい、芝生に入らない範囲でグラウンドに入れてもらえます。

審判用の通路に飾ってあるイチロー。

スタジアムツアー終了後、友人への土産にカノ(当時マリナーズ在籍)のグッズを購入して球場を去りました。

意識高い系の殿堂 – スタバ1号店

次の目的地はパイクプレイスマーケット。ミーハーですが、スタバ1号店を目指します。ちょっと遠いものの、30分ほどかけて球場から徒歩で移動(シアトルも結構坂道が多いので、重い荷物を持っている人には徒歩移動はおススメしません。キツかった。。)。

パイクプレイスマーケットの入口付近にもスタバがありますが、これはフェイク。スタバの策謀に惑わされずにパイクプレイスマーケットに入って進んでいくと、1号店に辿り着けます。

1号店到着。予想通り人がたくさん並んではいますが、30分程で入店できました。店内はさほど広くなく、特に感動するところはありません(内装だけならニューオーリンズのほうが芸術的でした)。どっちかというと1号店グッズ販売店みたいな感じですが、他の店と変わらない味のコーヒーをわざわざ買っていく人もたくさんいます

私もミーハー精神を完全に捨てることはできず、1号店マグカップとタンブラーを買ってそそくさと出ました。日本からでも個人通販等に5,000円前後(定価の4-5倍)出せば買えたりするようですが、こういうご当地グッズを通販で購入するのは私の美学に反します。

旅の終わり

これでシアトルにおける当初の目的は達成。シアトルのランドマークタワーであるスペースニードルは、ポートランドの友人に特に行く価値ないと言われてましたし、興味のあったボーイング社に行くほどの時間も残されていなかったので、Cutters Crabhouseというエリオット湾が見えるレストランで夕飯を食べて観光を終了しました。

パイクプレイスマーケットまでの通り道で見たシアトル美術館にあるHammering Manマリオ風に言えばハンマーブロスです。

エリオット湾のほとりでくつろぐ人達。雨の街シアトルですら天候に恵まれるなんて、私は、人には愛されませんが、天に愛されています

飛行機は深夜12時40分発だったものの、19時前には空港に着きました。もう長旅で疲れていたので、大人しく搭乗ゲート前で出発まで仮眠することに。飛行機は定刻どおりに飛び立ち、シカゴには現地時間午前6時半頃に到着しました。

こうして、スピード違反とレッカーという小トラブルに遭ったものの、大過なく約二週間にわたる春休み旅行が終了しました。ロースクールサボって本当によかった。色々ありましたが、個人的にはインディアンウェルズでのおじさんとの観戦が一番印象に残っています。やっぱり、旅は出会いということでしょうか。あとはブライスキャニオンが良かった。

もう学生は卒業なので、ここまでの長期旅行はもう仕事を引退するまで無いのではと思いますが、またあるとすれば、今度はぼっち旅行でないことを願います。。(転載時追記:あったし、ぼっち旅行でした。)

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