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弁護士と旅

大和魂のやすらぎ-シカモア温泉 (vol.16)

弁護士と旅

日本人ならやっぱり温泉

アメリカに来て恋しくなるものの一つに、温泉があります。温泉大国の日本とは異なり、アメリカでは温泉を見つけることすら困難です(たまにエセっぽいのがあるくらいです)。その温泉が近くにあると分かれば、旅程に組み込むのは必然。サンタバーバラからサンフランシスコへの道中、サンタバーバラから車で1.5時間ほどのサン・ルイス・オビスポ(San Luis Obispo)というエリアに、シカモア温泉という温泉があります。今日は、Sycamore Mineral Springs Resortという、この温泉を利用した温泉宿に宿泊します。

自然豊かな森の中の温泉 – Sycamore Mineral Springs Resort

ホテルは、木々に囲まれた自然豊かな場所にあり、予想以上に天然温泉感を醸し出しています。フロントでチェックインを済ませ宿泊棟に向かいますが、坂の上にあって意外にキツかったです。

 

フロント棟と部屋の写真(また散らかした後の写真。)。部屋の設備自体は割とシンプルですが、自然のある場所に立派な設備を求めるのも無粋ですし、可もなく不可もなくといった所でしょう。ここで肝心なのは温泉ですし。

まずは周囲を散策 – Avlia Beach

温泉は後回しにして、夕暮れ時だったので、夕陽を見に、近くにあったAvila Beachに行きました。ホテルから車で10分もしない場所にありましたが、ビーチは西向きではないため、海に沈む夕陽を見ることはできませんした。まあ、シカモア温泉まで来たなら散歩気分で行ってみると良いと思います。

そこそこ立派なビーチでと桟橋。こんな所で、世捨て人になって釣りをして暮らしてみたいですね。

このとおり、夕陽は海ではなく西の陸地へと沈みます。

癒しのひととき – 客室備付の露店風呂

ホテルに戻って、ついにご無沙汰していた温泉タイム。部屋のベランダにバスタブが付いており、自分でお湯を入れて入浴するシステムです。

バスタブの形は若干違和感があります。浴槽の中心部がくぼんでおり、椅子に座るような状態での入浴を想定している所が少し残念ですが、うまくスペースを使えば何とか寝そべれます。

まずは操作方法をチェック。お湯と水の蛇口があるというオーソドックスな仕組みですが、私にとってはお湯だけで丁度よく水は使いませんでした。江戸っ子には物足りない温度かもしれませんが、多くの人は満足できる熱量だと思います。

注意書。酔っぱらっての入浴や浸かり過ぎに関する項目など、無難な内容が並んでいますが、4番目に注目。

Do not use alone(独りで使用しないでください)

…死に”たいっ!!!! 独りボッチの私に喧嘩売ってるとしか思えません。温泉に慣れていない外人が一人でのぼせて卒倒したままになるのを防ぐためかも知れませんが、温泉大国日本で育った私がそんな不覚を取ることはありません。ガン無視。

いざ入浴すると、慣れない海外生活・長旅での疲労が癒され、生き返ります。子供のころは、RPGで回復の泉に浸かると回復する意味が分かりませんでしたが今なら分かります、あれは温泉だったんだ。ちゃんと硫黄(硫化水素)みたいな匂いもするし、あがっても体がポカポカするし、割と本格的な温泉でした。

露天風呂エリアの予約と夕食

一応、部屋のベランダだけでなく、露天風呂エリアもあるみたいなので、そちらも試すべく、入口兼受付となっているギフトショップに行きました。ギフトショップにはこれといって魅力的なアイテムは見受けられませんでした。

露天風呂エリアは予約制らしく、翌日の朝一番(8時)の時間帯を押さえて、代金の5ドル(宿泊者割引)を払い、フロント棟のレストランで食事を取りました。何を食べたか忘れましたが、値段もお味もそこそこだったと思います。雰囲気も良く、総じて好印象でした。

温泉宿で頑張ればロスからも行ける範囲なので、もっと日本人がいて、日本語の案内で「コンニチハ!」みたいなエセジャパンを想定していたのですが、この日の客はほぼ白人で、特に日本人向けという雰囲気はありませんでした。ロスに留学しても、天気もいいし日本食もあるし、敢えて温泉で癒されたくはならないんでしょうね。

夕飯のあとは、せっかくなのでベランダの湯船を張り直し、再度お風呂を楽しんでから就寝。別にアメリカに来てから疲れるほど頑張ってないし、何ならこの旅もロースクールをサボってきている訳ですが、やはり温泉に浸かると、日本人としての魂が癒されていきます。

露天風呂エリア – 設備的には客室と大差ない

翌朝、受付でタオルをもらって露天風呂エリアに向かうと、想像していたのとはちょっと違う光景が広がっていました。大浴場的なものを予想していたのですが、自然の中に10個前後のブース的なもの(以下「ブース」という。)があって、それぞれのブースに、客室にあるものと似たような浴槽が設置してあり、1-2人程度で各ブースを貸切ることを想定したような仕組みになっています。

ブースと浴槽。部屋のベランダより小さいですが、こっちの方がややキレイですね。お湯が少しぬるめだったので物足りなさを感じましたが、朝から自然の中でゆっくりお湯につかれて良かったです。

こうして、長期旅行の中盤に素晴らしい休息を挟むことに成功し、リフレッシュして旅を再開しました。今回のホテルは、安くはありませんが高過ぎもせず、(もちろん日本の本格的な温泉には敵いませんが)日本を離れて温泉を恋しく感じている人には、十分行く価値のある場所だと思いました。

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