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弁護士と旅

フランスの名残を残す音楽の街-ニューオーリンズ (Mardi Gras体験記付)

弁護士と旅
留学中のブログ転載&修正保存。何年も前の話であり、現在とは多分に事情が異なる可能性が高いので内容は鵜呑み厳禁。

Martin Luther King Jr. Day – 完全に思いつきで出発

この週末は、月曜日がキング牧師の日(Martin Luther King Jr. Day)のため三連休。そこで、一泊二日でルイジアナ州ニューオーリンズ(New Orleans)に行ってきました。

そんな計画もなかったのですが、前夜に同期のLLM生と飲んでいたら、「地球寄ってく?ラララむじんくん…」くらいのノリで、「ニューオーリンズ行く?」と言われたので、勢いで「いいねぇー」と承諾したら、その数時間後には朝一の便でニューオーリンズに向かっていました。

もとフランス領の米国内でも特殊な地域

ニューオーリンズはもともとフランス領だったため(ルイジアナの名はルイ14世、ニューオーリンズの名はオルレアン公から来ているとか)、他の州とは少し違う所があるのが特徴です(なお、ナポレオンがルイジアナ合意でアメリカに売却したときのルイジアナは、現在の15州にまたがる地域だったそうですが、なぜ現在のニューオーリンズだけフランス文化が残っているのかは私には分かりません)。

法律家っぽい話もすると、アメリカは基本コモンローの国ですが、ルイジアナ州は大陸法(シビルロー)の混ざった法体系を取っているらしいです。UCC(米国統一商事法典)も、ルイジアナ州だけが部分採択というくらい、法体系的にも変わった場所のようです。

メシがうまい – ケイジャン料理とオイスター

ニューオーリンズの名物といえばオイスター。男二人でオイスターを貪りました。オイスターも美味しいのですが、フランスの田舎料理をベースに発展したケイジャン料理も全体的に美味しい(そして安い)。さすがフランス、アメリカ人の乏しい料理への感性とは大違いです。なお、ザリガニ料理も有名ですが、同行した友人情報によればザリガニはマズいので食べませんでした。

何といってもジャズの街 – バーボンストリート

そして、ニューオーリンズといえばやっぱりジャズ。バーボンストリート(Bourbon Street)という通りにジャズバーが立ち並んでおり、夜は大変にぎわっています。日中も、1ブロックごとに路上ミュージシャンが演奏しており、ジャズ好きでなくても面白い場所でした(翌日の日曜の昼間は路上ミュージシャンをあまり見かけなかったので、土曜日が特殊なのかも知れません)。

短い映像ですが、こんな感じのジャズバーが無限にあります。

日中は路上でもパフォーマンス

最高裁判所の前でも路上パフォーマンスしていました。。お前ら無期ジャズ役な。

こんな感じで、ほぼ1ブロックごとに誰かしらが演奏してます。

スタバにも音楽の街の要素が

スタバにすら楽器型のインテリアが。

フレンチマーケット – おみやげはこちらで

フレンチクオーターというエリア、ミシシッピ川のほとりにあるフレンチマーケットという市場も有名な観光スポットです。細かいお土産はここで購入しました。なお、ミシシッピ川は実はめちゃくちゃデカい川で、長さ・流域面積ランキングは世界3、4位くらいだそうです。

ブードゥー教

ニューオーリンズはブードゥー教も有名です。奴隷貿易によってアフリカ人がこの地にも連れてこられたことによって、西アフリカの伝統的な信仰がカトリックと混ざっていた所に、ハイチ革命から逃げてきた人のブードゥー教(Haitian Voodoo)が混ざりあって出来上がった宗教(Haitian Voodooに対して、Lousiana Voodoo/New Orleans VoodooとかCreole Voodooなどと呼ばれる)というのが私の理解です。要は、ここのブードゥー教は本家とは若干違うってことかなと。

翌年再訪した時に、ブードゥー博物館も訪れてきました。ブードゥー人形を見ると五寸釘を思い出す、らんま世代です。

他にも独自の空気が漂う街

大通りのCanal Street。1月でしたが気温は暖かく、ここにいると確実にダメになると確信しました。事実、ダメそうな人もたくさん見かけました。この街にはTulane大学というロースクールがあるはずなので、ダメになりたい人は検討してみてください。

アメリカの普通の都市とは一風違っており、とても気に入りました。ここは、アメリカの中で数少ない、留学中に私が二度訪れた観光地になります。マルディグラというカーニバルの時が一番賑わっているので、一大イベントを見たいならその時期を狙ってみると良いですが、ホテルもべらぼうに高いし、(実際に行ってみたのですが)人も多すぎるので、パリピでなければその時期は外したほうが無難だと思います。一方で、平日だと静かすぎる気もするので、週末に訪れるのがおススメだと思います。

はじめてのAirbnbで目が点になる

この旅で初めてAirbnbを利用しました。同行した友人が手配してくれたのですが、立地も非常に観光に便利な場所にも関わらず、二人で数十ドル程度という格安料金でした。オーナーとテキストメッセージを交換しながら何とか現地にたどり着いたのですが…

案内されたのは台所で、ここにソープマットみたいな何かを敷いて寝るという何ともワイルドな宿泊体験をさせて頂きました。たまに住人がモノを取りに入ってくるし、住人の生活音は聞こえてくるしで、居づらい感じなのでサッサと観光へ出かけました。個人による宿泊所ビジネスと化した現在とは違って、当事はまだ単なるシェアという感覚が強かったのか、それとも選んだところが安すぎたのか、単なる外れだったのか、ちょっと分からないですね。

追記:マルディグラに行って来た

ニューオーリンズという街が非常に気に入ってしまったため、この街で行われる非常に大きなカーニバルであるマルディグラ(Mardi Gras)に翌年ニューヨークから行ってきました。

由来のイマイチ分からない行事ですが、とりあえず、フランスが持ち込んだカトリックのお祭りのようですが、あんまり宗教感は無く、いつからか続くタダのお祭りと捉えて差し支えないように思います。マルディグラというのは英訳すればFat Tuesdayで(フォアグラの「グラ」ね)、厳密には最終日の火曜を指すらしいですが、通常は、その二週間前くらいの祝祭期間全体を指すことの方が多いと思います。多分、最終日の直前の金曜あたりから盛り上がってくるので、土日を利用して行ってきました。

パレードとビーズ

この祭りの特徴は、日本でいう山車とダンスを組み合わせたパレードと、緑・紫・金のカラーを基本としたビーズで街が溢れかえる所だと思います。祭りが盛り上がる最終日直前の金曜日からは、めちゃくちゃ人出が増えて、パレードを行う大通り(バリケードによる交通規制あり)もジャズバーの立ち並ぶバーボンストリートもすごく混みあっています。

お揃いの恰好してビーズを付けてる姉ちゃん達の色がマルディグラカラーですね。パレードで走っている山車は、悪くは無いんですけど、ぶっちゃけ、他の街のサンクスギビングパレードとかでもこれくらいのモノは走っていますし、ディズニーのパレードに比べても大したことないような気がします。

Boobs for Beads! – おっ〇い祭り

パレードとビーズが主な特徴とは言いましたが、何よりもこのお祭りを有名たらしめているのが、「ビーズが欲しけりゃ〇ッパイ見せな」と言って女性側も開帳してしまう謎の慣習だと思います。

別にそれを見たくてやって来た訳ではありませんが(嘘松)、みんなではないにせよ、実際にやっている人達はいました。写真に写っているようなバルコニーから、「Show Boobs!」みたいな感じで煽って、(見せる見せないはあんまり関係なく)ビーズが投げ込まれるっていう感じになります。

見ておいて言うのもなんですが、特に興奮するようなイベントでもないです。普通にリオのカーニバルのサンバダンサーとかの方がエロいんじゃないですかね。このご時世、どこまでこんな文化が続いていくのでしょうか。

無理して訪れるほどのモノではない – 通常期の方がおススメ

正直、パレードも驚くほどのモノではないし、オッ〇イ祭りのバカ騒ぎも、陰キャの日本人が同じテンションで盛り上がれるものではないと思います。祭りのピークの時期はホテルの値段も跳ね上がりますが、そこまでして訪れるほどのイベントではないです。少なくとも、日本からわざわざ行く価値はありません

リオのカーニバル等と並び、世界三大カーニバルと称されることもあるようですが、そんな大したものでもないです。リオに行ったことはありませんが、絶対リオの方がすごいと思うし、仮にリオも同レベルなら、リオも大したことないのではと思います。

正直、祭りじゃない時期の方が、味もあるし、交通規制も無いし、人出も丁度いいし、ジャズも適度に楽しめるし、遥かに良いと思います。ネタにはなりますけど、せっかくニューオーリンズというアメリカでも独特な街を訪れるのなら、その日常の顔を見ることのできる通常時に来る方が個人的にはおススメです。

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