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弁護士と旅

イグアス・パタゴニア旅行 – ブラジルビザ (vol.2)

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イグアスの滝 – アルゼンチン側とブラジル側どっちがいいか?

イグアスの滝はアルゼンチンとブラジルの両国にまたがって存在しています。一方だけ観光するならアルゼンチンという論調がネットでは強いですが、時間もあるので両方行くことにしました。事後的な感想としては、ブラジル側も魅力的で、どちらかしか行けずにブラジル側を選んだとしても特に損することは無いと思います。アルゼンチン側では色々な滝を間近で見れるダイナミックさがある一方、ブラジル側はパノラミックなビュースポットが多く、どちらにも固有の魅力があるため、可能な限りは両方に行くべきです。なお、アルゼンチン側に比べると、ブラジル側の観光は数時間で終わってしまう物足りなさもあります。

ブラジルの観光ビザ

ブラジル側を訪れるにはブラジルの観光ビザが必要になります。日本のパスポートは便利で、観光目的なら多くの国にビザなしで入国できますが(中国人にうらやましがられました。ざまあみろ)、南米では、ブラジルに限り観光ビザを取得しないと入国できません(転載時追記:2019年6月より不要な模様)

アルゼンチン側からイグアスの滝に行く際に滞在地となるプエルト・イグアスという町のブラジル領事館でビザを取得する方法もあるそうです。詳細は知らないのですが、日本の大使館(?)ではビザ申請から2週間程度かかり、その他の手続面にも難がある一方で、イグアスでは、申請後即日、ないし翌日の発行が期待できるため、バックパッカー等はこのプエルト・イグアスで申請する人も多いようです。私の場合は時間も限られていましたし、現地でビザを申請するという荒業を実行するには旅行者レベルも足りていないと思ったので、シカゴのブラジル領事館で事前にビザを取得していくことにしました。

ビザ申請の概要と必要書類

ということで、シカゴにあるブラジル領事館(Consulate General of Brazil in Chicago)に赴くことに。領事館のウェブサイトを見れば申請に必要な情報は揃っており、まずはここで必要情報を入力・送信し、申請受付書を印刷してから窓口に向かうことになります。郵送での申請もあり、ミシガン等のイリノイ近辺(遠いけど)に在住の方は、こちらを利用することになるでしょう。私は領事館の徒歩圏内に住んでいましたし、時間の関係や、パスポートを郵送するということにどこか不安を覚えたため、窓口申請にしました。私の申請時(2014年11月)は、申請受付の翌営業日から10営業日が標準処理期間とされていました。

申請にあたって、以下のようなモノが必要になりました(当時)。

①印刷した申請受付書
②マネーオーダー(日本人は当時25ドル。郵便局で購入)
③パスポート用写真
④入出国を示す往復航空券
⑤シカゴ領事館の管轄内に居住していることの証明(住所記載の電気料金等の請求書等)
⑥パスポート(申請中はパスポートが手元からなくなります

ウェブサイトにはイエローカード(黄熱病予防接種証明)等も列挙されていますが、アメリカから直接入国するのであれば不要です。イグアスでアルゼンチンからブラジルに入国するときも何も言われませんでした。黄熱病感染の可能性のある国経由で入国する場合には求められるようですので、中南米諸国を巡ってからブラジルに入国する人は必要になりうるでしょう。

ブラジルへの往復航空券なんて持ってないんですけど…

さて、赤字で書きましたが、上記④の往復航空券(又はその他の交通手段のチケット等)は問題になりました。ネット上でも良く質問が出ていますが、長期旅行で南米を周遊するような場合は、事前にスケジュールを確定して入国・出国の交通手段の手配をするのは難しいし、私のようにイグアスでアルゼンチンからブラジルに入国する場合はタクシーで国境を往復するだけなので、ブラジルへの航空券なんて当然用意しません。ネット上の情報では、どこかのブラジル領事館でバックパッカーをしていて今回も陸路で巡るから航空券なんてないよ」と、パスポートの各国渡航歴を示してくぐり抜けた強者もいたようで、私もこの戦法でトライしましたが撃沈しました。どう対処したかは後述します。

ビザ申請@ブラジル領事館

ということで、ビザ申請にブラジル領事館(@シカゴ)に行ってきました。場所はノースミシガンアベニューの南端あたり(橋の手前、トリビューンタワーより少し橋側)。

ただの出先機関のくせに良いビルに入ってんじゃねーか、シカゴの日本領事館もこうなのかな」と思いつつ1Fの受付へ。訪問先はどこなのか聞かれて、領事館(Consulate)の単語が浮かばずに「あーうー」してたら先に「Brazil?」と聞かれて「イエスイエース」と答えて無事通過。

ビザ申請の場合、フロアの右端のブースにある赤い機械で整理券をゲットするのですが、変な位置に機械が置いてあり明確な案内もないので、整理券発行機を見抜くのは初見殺しレベルで厳しいです。

審査インタビュー – やっぱりブラジル行の航空券が必要

月曜の朝9時半に赴いたのですが人がそれなりにおり、30分~45分ほど待ちました。自分の番が来て、必要書類を提示し、電気料金の請求書のコピーを取ってもらって、手続はスムーズに進むかに見えました。

そして、「航空券見せて」と言われ、キタァと思いながらブエノスアイレス(アルゼンチン)行きの往復航空券(エクスペディアEチケット)をドヤァと提示。すると、これはブラジル行きの航空券じゃないわよ」とぐうの音も出ない指摘を受けました。いや、それはそうなんですが…

自分みたいな人は他にもいるはずと思い、「陸路伝いでイグアスに行くんですが…」と粘りましたが、どうあってもブラジル行きの航空券が必要らしく、ここは一旦引き下がるを得ませんでした。

そんなわけで、改めて対策を練る必要が出てきましたが大して選択肢はありません。正攻法で、(キャンセル可能な)ブラジル行きの航空券を予約してしまうのが早いようです。ただ、私が利用した航空会社ではこの時期のキャンセル可能(Refundable)のチケットは7,000ドル前後、キャンセル可能とはいえ、予約ポチーするの少し怖かったです。

こうして、翌日にブラジル行の航空券を携えて改めてドヤ顔で申請したところ、あっさり30秒程度で申請受理されました。10営業日後の日(出発日の2日前)が記載された引換券を渡されて帰宅。オンラインで処理状況を確認できるのですが、結局、8営業日で処理が完了しました。パスポートは領事館に提出しているため、受取時のビル入館受付では国際運転免許証を提示しましたが、パスポートしかない人はどうすればいいのやら。

何はともあれ、無事にビザ取得も完了し出発の準備が整いました。

注記:繰り返しになりますが、2019年6月より、日本人のブラジルへの観光についてはビザは免除されているようですので、2021年現在、本記事のような苦労をする必要はありません。

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