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留学生活(シカゴ)

LLMの留学先の選び方(後編) – タラレバ弁護士流T14LLMの分類

留学生活(シカゴ)

前編ではLLMは生活環境とSNS映えを重視して選べと言いましたが、後編では、その基本的な枠組みを踏まえて、いくつかの観点に基づいてT14のロースクールをピックアップしてみたいと思います。タラレバ弁護士的分類は以下の通りです。注:今回はいつも以上にネタ記事ですので本気にしないでください。ツッコミ受けたりしたら適当に書き直します。

①マウント厨向け3選 – スタンフォード・ハーバード・コロンビア
②独身向け3選 – NYU・UCバークレー・ノースウェスタン
③意外とバランスの取れてる留学2選 – バージニア・ペンシルバニア
④さすがに田舎過ぎ3選 – コーネル・デューク・ミシガン
⑤影薄い留学先2選 – シカゴ・ジョージタウン
⑥(番外編)英語がダメな人はここに行こう3選 – USC・ボストン・ヴァダービルト

完全に私の主観に基づいていますし、街の印象については訪れたことも無いのに語っているものもある点ご承知おきください。異論はいくらでも認めます。なお、同じグループに同じ都市圏から選出すること(例:バークレーとスタンフォード、シカゴとノースウェスタン、コロンビアとNYU等)は避けています。あと、一つだけ強く言っておきます – 色々と面白おかしく書いていますが、どこに行ってもかけがえのない経験になります。ですので、こんなクソ情報に惑わされずに、自分の選択した大学で充実した留学生活を過ごしてください。

 

マウント厨はここに行け – 最強LLM3選

いくら大した意味は無いと言っても、やはり日本という学歴社会を生きていく上で肩書はある程度気になります。「東大だけど何か質問ある?」と攻めのマウントを取るにしても、「出身?一応東大です」と守りのマウントを取るにしても、やっぱりブランド力の高さは重要です。ここでは、そんなマウント好きのあなたのために3つのLLMを選出してみました。

1. やはり日本では絶対王者 – ハーバード大学
(マウント力☆☆☆☆☆ SNS映え☆☆☆

LLM留学と言えばやはりここ、不動の名門です。四大のシニアパートナーの多くは「東大法学部、ハーバードLLM卒」であり、ここに行くのはいわばパートナーへの登竜門のようななものです(違う)。一般人にも大変名の知れた大学であり、ツイ廃相手にマウント負けすることはまず無いでしょう。なお、正直な話、ボストンの街は観光には1泊2日で十分ですし、家賃の高さの割にそこまでSNS映えする街ではありません

2. もはや時代は西海岸 – スタンフォード大学
(マウント力☆☆☆☆☆ SNS映え☆☆☆☆

スタンフォードはベンチャーやテック企業の集積地であるシリコンバレーの街であるパロアルトに所在する屈指の名門大学です。以前はハーバードと同列だったロースクールランキングも最近はスタンフォードが上を行くこともあり、今や時代はスタンフォードなのかも知れません。ハーバードが古典的な響きがあるのに対して、スタンフォードは革新的なイメージがあり、この大学であれば、伝統的なエリート層にも新進気鋭のベンチャーやテック系の輩にもSNS上のマウント合戦で後れを取ることは無いでしょう。良く知りませんが、LLMはかなり狭い門だと思います。渡邊弘先生に聞いてください。

大学も十分SNS映えしますが、SNSによるマウント社会の元凶である近辺のテック企業を訪問したりするのも時代に乗っている感が半端ないです。また、若干離れてはいますが、少し足を延ばせば行けるサンフランシスコはアメリカでも屈指の景観を誇る港町ですし、西海岸側は国立公園などへのアクセスも良いのでSNSチャンスには事欠きません。

3. マウント用の大学 – コロンビア大学
(マウント力☆☆☆☆  SNS映え度☆☆☆☆

ニューヨークにある名門中の名門。キャンパスもマンハッタンにあり、観光エリアとは少し離れていますがSNS映えスポットへのお出かけにも事欠きません。ただ、ハーバードには少ない企業派遣の方もやや多いイメージですし、志望者目線でも、ハーバードとコロンビア両方受かったら当然ハーバード行くでしょ」的な雰囲気もあるので、マウント力に欠けるところはあります。代わりにシカゴ大を持ってこようとも思ったのですが、ニューヨークにあること及びLLM界隈でのシカゴ大の影の薄さを考慮してコロンビアを選択しました。やっぱり、SNS・マウント界隈においてNYブランドの力は絶大です

 

独身は都会で遊ぶしかない – 独身向け3選

前編で述べたとおり、独身は都会に行かないと寂しくて死んでしまいます。ということで、T14のうち、NY、サンフランシスコ、シカゴの3つの大都市にある三校を選出しました。

1. やっぱりNYしか勝たん – NYU
(マウント力☆☆☆ SNS映え☆☆☆☆☆

NYCのダウンタウンという最強のエリアにあるのがこのニューヨーク大学(NYU)。独身向けというか、もはや家族で暮らすのはキツいエリアです。日本での知名度はそこまで無いし、名前だけ聞くとネーミングのノリが日大みたいでマウント力は弱いですが、紛れもない名門校です。コロンビア大学と張り合っているみたいですが、慶応VS早稲田みたいなノリなんでしょうか…

キャンパスはビルらしいので、大学自体はあまりSNS映えしないかもですが、チェルシーやトライベッカ、ソーホーなど、高級住宅街の最新のシャレオツスポットには行きたい放題ですし、タイムズスクエア等の賑やかなエリアに出かけるのにも便利です。ここに来たらNY州弁護士よりもインスタグラマー目指した方が良いんじゃないですか?

2. サンフランシスコの名門 – UCバークレー
(マウント力☆☆☆ SNS映え☆☆☆

サンフランシスコ近郊の街バークレーの名門。上述した通り、サンフランシスコはとても美しい街で、アルカトラズなど観光名所も多く、野球やバスケのスポーツ観戦も楽しめます。ただ、大学からサンフランの街中までは少し時間がかかるので、LLM生がバークレーからそんなに遊びに繰り出しているのかは疑問であり、学生街バークレーに籠る時間が殆どなのかも知れません。なお、サンフランシスコの家賃の高騰はヤバいと聞きますし、LAなんかに比べると雨が多い時期もあったりで気候も完璧という訳では無いようです。少し情報不足ですみません、正直無理やり選びました。日本人留学生・OBも多いのでその人達に聞いてください。

3. 都会の穴場 – ノースウェスタン
  (マウント力☆☆ SNS映え☆☆☆☆)

シカゴのダウンタウンにある、一応名門の大学。ほとんどの学部はエバンストンというシカゴ中心部から車で30分ほどの郊外にあるのですが、有難いことにロースクール(と医学部)はダウンタウンの最高の立地に位置しています。

日本では無名ですし、マウント力で言えばシカゴ大に遥かに劣りますが、シカゴ大は治安のかなり悪いシカゴ市南部にあるので、SNS映え度ではノースウエスタンの圧勝です(ノースウェスタンのある中心部の治安はかなり良いです)。シカゴという街は芸術的な建築物が多く、まず街自体がインスタ映えします。NYと同じくメジャースポーツも揃っており、ジャズやクラシックなどの芸術面でも充実しています。シカゴという街の存在は日本人なら誰でも知っているにも関わらず、NYや西海岸に比べると日本人居住者や観光客が少ない所も、SNS戦略において個性を出せるのではないでしょうか。

NYや西海岸より日本食の調達が難しいのと、冬の寒さが異次元なのが難点ですが、NYやボストン、サンフランシスコに比べると家賃が低いのは良いですね。なんだかんだで、NYUやバークレーと比べるとステータスとして劣っており、「ここしか受からなかった人が行くLLM」であることは否めません

なお、全く本題と関係ない小ネタですが、ボストンにノースイースタンという大学もあります。LLMプログラムがあるのかどうかも知りません。

 

意外とかなり良い所?家族連れに良いかも知れないバランス校2選

日本での知名度には欠けるけど、伝統的な名門校。大都会からは離れた落ち着いた街にあり、家族連れに良いのではないかと思う大学をピックアップしてみました。この選出もけっこう適当です

1. 生活環境の良い伝統校 – バージニア大学 
(マウント力☆☆☆ SNS映え☆☆

第3代アメリカ合衆国大統領であるトーマス・ジェファーソンによって創立された、やたら伝統のある大学です。大学のあるシャーロッツビルは、自然が豊かで治安が良く生活環境が良いと言われるので、子連れでの留学に良いと言ってる人達もいます。ただ、「ほどよい田舎」とか「丁度いい」とかいうブログや言説を見かけるものの、人口やGoogle Mapを見る限りでは、「ほどよい」「丁度いい」というレベルで済む田舎なのかについては正直半信半疑です。

2. かなりバランス良いと思う – ペンシルバニア大学
(マウント力☆☆☆ SNS映え☆☆

NYとワシントンD.C.の中間くらいにあるフィラデルフィアという都市にある大学です。詳しくない人はシルバニアファミリーの仲間と勘違いするかも知れませんが、ウォートン校という名門ビジネススクールもあり、ビジネスマンの中でも割と知られている大学ではないでしょうか。同期の友人(妻&小さい子供連れ)を訪ねに行きましたが、そこそこ都会の割には、(たぶん)家賃も高過ぎず、バランスの取れた留学生活が送れる場所だという印象を受けました(大して真面目に観察してませんが)。

 

ここまで来るとキビシイのでは – 田舎にもほどがある大学3選

1. 寒すぎる以外は過ごしやすい大学タウン – ミシガン大学
(マウント力☆☆ SNS映え☆☆

ミシガン大学はアナーバー(Ann Arbor)という街にあり、そこそこ権威のある大学と認識しているのですが、LLM留学に行く人はあまり多くないイメージです。多分、LLMの選考基準(≒TOEFLの点とGPA)を緩めることが少なく、ここに受かるならバークレーやNYUなどのもっとSNS映えする大学にも同時に受かるので、みんなそっちに流れていくのが主因だと思います。アナーバーは人口10万人程度の街で、学生が3万人前後を占めており、ミシガン大学の関係者も含めればかなりの人がミシガン大学に関わっている大学タウンです。

アナーバーも訪れたことがありますが、自然豊かながら中心街にはお店も割とあるし、学生が多いだけあって、リーズナブルでそこそこ美味しい店が多いという印象を受けました。Zingerman’s Delicatessenという、オバマ元大統領お気に入りのサンドイッチ屋も有名ですし、確かに美味しかったです。しかし、冬の厳しさはT14の中では不動の断トツ一位でしょう。それが無ければもう少しおススメできる感じなんですが。

(この記事を書いている途中で思ったのですが、シャーロッツビルは人口5万人くらしかいないことを考えると、バージニア大学の方が田舎かも知れません…)

2. ニューヨーク州であることに騙されるな – コーネル大学
(マウント力☆☆ SNS映え☆☆

ホテルの経営学で有名な大学として知っている人が多いかも知れません。ニューヨーク州イサカにある名門大学です。州としてはニューヨーク州ですが、ド田舎です。東京都でいう奥多摩をイメージしてもらえば分かりやすいです。マンハッタンから行こうとすると車で4時間くらいかかってしまいます。

奥多摩というだけあって、非常に自然豊かで、全米一美しい大学と言われたりします。こんな所で学問に集中できたらと思ったこともありましたが、色々と勘違いしていました。我々はLLMに勉強しに行くのではありません、遊びに行くのです

3. ごめんデューク東郷しか思い浮かばない – デューク大学
(マウント力☆☆ SNS映え☆☆

ノースカロライナ州ダーラムにある大学。LLMよりバスケが強い印象です。正直言って、日本人にとってノースカロライナ州はT14の中で最もマイナー(イェール大学のコネチカット州を除く)で、栃木とか岐阜みたいなものだと思っています。ある知人に言わせると「ゴルフしかやることない」そうです、最高ですね。なお、キャンパスビジット(大学訪問)に行くと結構LLM合格させてくれるという噂があります

 

T14なのにあまり話題に出てこない – 影薄い大学2選

T14で残った大学を紹介したいので無理やり作った感じのセレクションです。

1. 凄いのに変り者なイメージ – シカゴ大学
(マウント力☆☆☆☆ SNS映え☆☆☆

アメリカでのランキングもコロンビア大学と同等以上に高く、本来マウント力は文句無しのはずですが、LLMの門戸が狭いせいか、ランクの割にLLM関連で話題になることが少ないです(多分、シカゴ大学に受かるならコロンビア等の他の名門にも受かるところ、アルカポネのいるシカゴは敬遠されてしまうのが原因ではないかと)。特異な校風を持つ大学として紹介されることもあり、変わり者という印象があります。ノースウェスタンほど便利な位置にはありませんが、シカゴのダウンタウンに出かけるのも可能な位置なので、シカゴの街を楽しむこともできます(でもLLMのスケジュールが他大よりも遅め・キツキツなせいで、LLM生は忙しそうでした…)。ちなみに、「シカゴ=ギャング、アルカポネ」というのは「日本人=ニンジャ、サムライ」というのと同レベルのステレオタイプですが、キャンパス周辺の治安は冗談抜きで悪いです。死なないでくださいね。

2. 首都にある名門校 – ジョージタウン大学
(マウント力☆☆ SNS映え☆☆☆

T14の中では、ノースウエスタンと並んで日本人が聞いたこと無い大学にカウントされるかと思いますが、アメリカの首都ワシントンDCにある名門です。金融やTax、政府関係者の講義とかで有名らしいです。ワシントンDCは治安の悪いエリアも多く、観光した限りでは住みやすそうには見えませんでしたが、首都だけあって、ホワイトハウスや美術館・博物館等の見どころは多く、SNS映えには事欠かないと思います。春の桜は必見です。

 

(番外編)英語がダメな人はT14ダメでもここへ行こう3選

T14はここまでにして、少しランクは落ちるとはいえ英語が苦手な人でも行けるロースクールを紹介していきます。英語が下手な人は留学を渋る傾向にありますが、英語がダメなのに海外に住める機会なんて人生において限られており、そういう人こそ行くべきだと思います。トップ校に行く人達も英語は大して上手くならないので、留学に行ったからには英語上達しないとダメだなんてプレッシャーを感じる必要はないです。ランクについても、他人は他人、SNSマウント野郎なんてクソくらえです。そんなこと気にせず行けるLLMに行って人生を豊かにしましょう。そんな人達に、若干ランクは落ちるけどボチボチ日本の弁護士が留学に行く大学を紹介しておきます。

1. 滑り止めの殿堂 – USC
(マウント力 SNS映え☆☆☆☆

ロサンゼルスにある南カリフォルニア大学(USC)。大学としては全米でも紛れもない名門なのですが、LLMについては事実上、四大から留学に行く人のボーダーフリーとしての役割を果たしているのがこのUSCです。LLM生への待遇も手厚く、毎年わざわざ日本まで説明会を開催しに来て「TOEFL〇〇点でも問題ないよー」と笑って話していくくらい、日本人留学生に対して寛容なLLMです。実際、TOEFL60点前後で入学した人の話も聞いたことがあります。LLMの期末試験でも選択式の問題が出ると聞きました。

LAの街は個人的にはそこまで好きではありませんが、最高の天気の下、日本人には似合わないサングラスをかけて、サンタモニカビーチやサード・ウェーブ系のコーヒーショップで修正かけまくりの写真を投稿するのは、これぞ西海岸のSNSって感じで良いと思います。

2. いまや皇室御用達? – フォーダム大学
(マウント力 SNS映え☆☆☆☆

某KK氏のおかげで日本で急激に知名度の向上したマンハッタンにある大学。コロンバスサークルの近く(=タイムズスクエアに近い)にあるリンカーンセンターという、NYUにも負けない最強クラスの立地を有しています。ここに通えばブロードウェイのミュージカル見たい放題です。LLMの評判は高いそうですが、私は「どこのロースクールに行っても大して差は無い派」なのでその辺は気になりません。諸事情あって同期のために学生課的な所とやり取りしたことがあったのですが、面倒見の良さそうな感じで好印象でした。

3. 金融系の人がたまに行く – ボストン大学
(マウント力 SNS映え☆☆☆

金融プログラムがあるのでファイナンス関係で留学する人がチラホラいます。SNS映え度は基本的にハーバードと変わりませんが、ボストンの街は、松坂や上原、田沢のようにレッドソックスに日本人野球選手がいるときはSNS映え度が上がります。なお、これは[フォーダム vs コロンビア/NYU]、[シカゴ vs ノースウェスタン]などでも発生することですが、同じ時期にハーバードに留学に行っている人達と日本人会を開催すると、多少(or重度)のコンプレックスを引き起こされることは覚悟しておいてください

 

おまけ – もっとニッチな留学先

最後に、たまに行く人がいる留学先について、おあいそ程度に触れておきます。

UCLA(マウント力 SNS映え☆☆☆☆

ここはオマケにするのは失礼なくらいだしニッチでも無いと思いますが、私が情報持ってなさ過ぎてここに書いてしまいました。LAにあるので、単身で行っても結構楽しめるのではないでしょうか。

ワシントン大学 (マウント力 SNS映え☆☆

ワシントンというと首都DCを思い浮かべる人が多いと思いますが、西海岸のワシントン州のシアトルにある大学です。そう、あのイチローで有名なシアトルです。シアトルは雨が多いことで有名で、西海岸の癖にじめじめしていますが、都市の規模も丁度よく、家族連れにも悪くないのではと勝手に思っています。シアトルにはボーイング社やスタバの第1号店など面白い所もありますが、イチローがマリナーズを去ってからはSNS映え度が1ランクくらい落ちたと思います。

ヴァンダービルト大学
(マウント力 SNS映え

テネシー州ナッシュビルにある、「南部のハーバード」と呼ばれている大学です。ちなみに、「日本のマチュピチュ」とか「東洋のナイアガラ」とか言うように、「どこどこの〇〇」という呼称は、本家に遥かに及ばない時に使われるものと思っています。

観光で訪れたことがありますが、ナッシュビルは音楽(特にカントリーミュージック)の街で、夜のストリートは好きな人には堪らない雰囲気を醸し出しています。しかしながら、南部での暮らしは初めての海外生活だとハードルが高いかも知れません。とりあえずブリジストンの人と仲良くなりましょう。

 

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