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留学生活(シカゴ)

LLMの留学先の選び方(前編) – LLMはSNS映えで選べ

留学生活(シカゴ)

どこでもいい – どこのLLMも学ぶ内容に違いは無い

いきなり投げやりな見出しですが、留学に行く年次が近づいてくると、誰もがどこに大学に留学に行くのが良いのか悩むことでしょう。ですが、前回記事で書いたとおり、どこのLLMに行っても学ぶ内容に大した違いはありません。これは、私が勝手に「LLM留学界の権威」と呼んでいる渡邊弘大先生も同じように述べていることです(なお、渡邊先生のは謙遜で、私のは負け惜しみです)。

しかも、JDならともかくLLMなんて学歴としてもタダの飾りです、ジオングに脚付けるようなものです。例え方が良くないですが、有名私立の夜間コースや通信制卒みたいな感じと言えば分かりやすいでしょうか。そんな肩書だけでビビるのは赤髪社長のフォロワーくらいだと思いますが、我々のクライアントにそういう人達はいません。

ポイントは生活環境とSNS映え 

では、授業の内容的にも肩書的にも大差が無いとするとどうやって選べばいいのでしょうか。結論から言うと、授業以外の生活環境とSNS映えを基準に選ぶしかありません。なお、周りのアメリカ人・外国人留学生のレベルを挙げる人もいるかも知れませんが、上記渡邊大先生のツイートの通り、学生のレベルにも大した差はありませんし、日本人は9割がた日本人同士でつるむため、卒業後も継続的に深い親交がある外国人の友人ができることはレアなため、そうした意見は考慮しません。

都会か田舎か

生活面とSNS映えを基準に選ぶとなると、大きく分けると、①生活費は高いがエンタメの多い都会か、②生活はしやすいがエンタメは少ない田舎の二軸で考えることになると思います。色々な考えがあると思いますが、主に家族の状況によってどちらに向いているか変わってくるでしょう。

独身は都会しか勝たん

「留学までに結婚できていない時点でヤバい」という意見はとりあえず無視して、独身は都会に行くしかないと思います。田舎だと淋し過ぎて死にます。「キャンパスでリスを発見、さすがアメリカ」みたいな、SNS映えしないアラサーのオッサンの構ってちゃん投稿に3いいね!もらうだけの生活が続くことは間違いありません。

家族連れは田舎?行ったことないから分からない

都会は家賃も高く、アメリカでは法律上(多分どの州でも)、子供の数(居住人数)によって一定以上の部屋数・広さの家に住まなければいけません。都会に行くと、派遣元から家賃が支給される企業組に殺意を覚えるくらい家賃・生活費の高さに悩まされることでしょう。

適当な発言ですが、日本と一緒で、田舎のアメリカ人も優しい人が多いと思います。何より、多忙で家族との時間を取れない四大の弁護士にとって、アメリカで家族とゆっくり過ごすのはかけがえの無い時間になるかと思います。

広々とした家で過ごす家族との写真はSNS映えすること間違いないでしょうし、アメリカの幼児教育や、自分はロクに話せない英語を子供が現地で吸収していく様子など持ち出して、子供を使った意識高い系の投稿でいいね荒稼ぎしましょう。子供がある程度大きければ別ですが、都会に行ってもどうせ子供の世話が大変で、毎週ミュージカルやスポーツ行ったりするのも大変だと思います。

子なし夫婦はヨッメの性格に合わせるしかない

これは少し難しいです。まず、アメリカはビザの関係で配偶者はほぼ100%働けないので、子育ても無いとなると、ヨッメは半分ニートみたいな生活になります。英語も人付き合いも全然OKなアクティブガールであれば現地でヨガなり何かの趣味を見つけて勝手に遊んでくれますが、そうでなければ、慣れない海外で寂しく窮屈な思いをさせてしまう可能性もあります。

奥様の性格と趣味によるとしか言えないのですが、基本的には街中で暇つぶしのできる都会がおススメで、日本人留学生の妻による奥様会が結成できないような日本人留学生の少ないLLMに行くことは避けたほうがベターでしょう。

それでも気になる大学のランク

どこのLLMも授業の内容には大差は無いし学歴なんて飾りに過ぎないと言ったばかりですが、何だかんだで、SNSの世界は「マンハッタン」だとか「ハーバード」だとかブランドを気にするような人達で溢れかえっています。そんなSNSの世界に毒された人達とマウント合戦するためには、ハーバードには行けなくても、TwitterのBioに書くためには、せめてT14と言われるロースクールのトップ14校には行きたいです。ちなみにT14は年によって多少の順位変動がありますが以下の14校です。場所も併記しておきました。

1.   Yale Law School(LLM無) – コネチカット州
2.   Stanford Law School – パロアルト(サンフランシスコから少し南)
3.   Harvard Law School – ボストン
4.   Columbia Law School – ニューヨーク (アッパーウェスト)
5.   University of Chicago Law School – シカゴ (シカゴ市南部)
6.   NYU School of Law – ニューヨーク(ダウンタウン)
7. University of Pennsylvania Carey Law School – フィラデルフィア
8. University of Virginia School of Law – バージニア州シャーロッツビル
9. Northwestern University Pritzker School of Law – シカゴ(シカゴ市中心部)
10. University of California Berkeley School of Law – バークレー (サンフランシスコ郊外)
11. University of Michigan Law School – ミシガン州アナーバー
12. Duke University School of Law – ノースカロライナ州ダーラム
13. Cornell Law School – ニューヨーク州イサカ
14. Georgetown University Law Center – ワシントンD.C.

上記がいわゆるトップ校ですが、LLMだし、せいぜい東京一工早慶旧帝(の通信夜間)みたいな感じなのでこだわり過ぎるのは馬鹿馬鹿しいです。USCでもフォーダムでもボストンでもワシントンでもヴァンダービルトでも問題ありませんし、USCに行って「安倍元総理と同窓!」とか叫ぶのもいいネタになるのではないでしょうか。なお、私の事務所ではハワイ大学だけは昔から慣習上禁止されていました。何かの分野の大家がいるということで、マイアミ大学にトライしたという噂は聞いたことあります。

色々述べましたが、人間なので見栄は当然あるし、なんだかんだみんなランクがより高い大学に留学しようとします。ここで言いたいのは、ランクの低い大学しか行けなくても気にすることは無いし、敢えてランクを上げるために留学時期を遅らせてまで準備する必要性は低い、という程度のことに過ぎません。あとは、似たようなランクの留学先で迷っている時に、本ブログのふざけた内容が一助にでもなればと思います。

後編では、上記のような基本的な枠組みを踏まえて、下記の通り、いくつかの観点からT14の留学先を紹介してみたいと思います。

①マウント厨向け3選
②独身向け3選
③意外とバランスの取れてる留学先3選
④さすがに田舎過ぎ3選
⑤影薄い留学先2選
⑥(番外編)英語がダメな人はここに行こう3選

 

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