ロースクールのLLMプログラムの授業が始まるのは大体9月からなのですが、多くのロースクールで、サマープログラムという数週間程度の導入プログラム的なものを行っています。
ロースクールによって、英語の勉強に重点を置くものであったり法律の勉強に重点を置くものであったり、そのロースクールのLLMに通う予定のLLM生しか受け入れなかったりオープンだったり、TOEFLの点数によっては受講が必須だったりと色々あります。
まあ当たり前のことですが、①行くか行かないか、②行くとしてどこに行くか、ということを考えることになります。
サマースクールには行くべき
まず、行くか行かないかという点について、多くの人が考えるのは費用だと思います(お金の出る会社派遣除く)。通常は数十万円程度で安くはないですが、留学までしておいて今さら惜しむ金額ではないので私は断然行く派です。派遣元から援助が出る人はうらやましい限りです。
なお、まじめな日本人には難しい選択肢ですが、サマーに行かずにサマーの期間中は好きなことをして生きるということも考えられます。しかし、派遣元の援助を受けている人は多分無理でしょうし、そうでなくとも、留学初期という4月病に罹る時期にあってはこうした判断には至りにくいかもしれません。
どこのサマースクールに行けばいいのか – おススメはLLMと同じ学校
次に、どこのサマースクールに行くかという点ですが、個人的には、通う予定のLLMのサマーに参加するのが楽だと思います。余裕をもって生活のセットアップもできるし、大学によるものの、履修の登録手続等が秋学期の開始前から始まったりするので、こうした手続について他のサマースクールの生徒等と情報共有できるのは結構大きなアドバンテージ(というかできないと不利)になります。
また、サマーに同じローのLLM生が多くいる中でオリエンテーション的なコースを受講するのは、比較的友人を作りやすい環境だと思います。秋学期が始まれば、ネイティブのJDと混ざって普通の大学の授業を受けることになります。日本で大学生をしていたときのことを思えばイメージしやすいですが、授業って、たまたまペア組んだとかでない限りなかなか友達できるところではないですよね。その点、サマーのような砕けた雰囲気の時期に、自分と同じ立場の他国の留学生と半強制的に触れ合う機会を持つことは、今後1年間をともにする同級生との交流関係を深めるのを容易にすると思います。秋学期から来て、既にサマーで出来上がった人間関係の輪に入っていくのもエネルギー使いますしね。ほんと発言がコミュ障のそれですみません。
確かに、カリフォルニアで1か月暮らしてみたいとか、ローは西海岸だからサマーは東海岸でという考えにも大きく賛成できるところはありますが、サマーの期間で達成できるレベルのことならアメリカ滞在中に達成できる機会が別途あると思います。
以上のような観点から、ちょっと守りに入った考えではありますが、自分の通うLLMのサマーに通うのが、スムーズなLLM生活のスタートを切るにあたっての無難な選択肢ではないかなと思います。
コメント