無事シカゴの新居に入居したものの、生活環境が全く整っていないので、各種セットアップを始めることに。
携帯電話 – Amazonのスマホは大失敗
まずは携帯電話。AT&T、 Verizon、 Sprint、 T-Mobileなどキャリアの選択肢はありますが、住んでいるエリア的にAT&Tが無難だったようなので、ミシガンアベニューにあるAT&Tへ直行。日本のキャリアが提供しているアメリカで利用できるプランも検討しましたが、今まで良い評判を聞きませんので、基本的には大手であるAT&TかVerizonを現地で契約するのが無難でしょう。
機種ですが、あのAmazonが近日中に自社開発スマホ-Fire PhoneをAT&Tから販売するとのニュースがあったので、いったん一時しのぎのガラケーを購入することに。後日、Fire Phoneを購入しましたが、結論だけ言うと大失敗。iphone独り勝ちの現在、選択肢はiphoneかタダ同然の端末のどっちかしかないのでしょうか(なお、アメリカではiphone比率は日本の女子高生ほど高くなく、サムスンユーザーが多かったです)。
購入したガラケーの端末価格は、ほぼタダ同然。電話は事前に代金をチャージしておくというプリペイド型ですが、どうせあまり電話しないし(英語で電話したくない)、とりあえず少しだけチャージ。
銀行口座 – 意外と簡単
次は銀行口座を開設するため、これまたミシガンアベニューにあるJP Morgan Chaseに。何を提出したかは覚えていませんが、アパートの賃貸借契約やパスポートを持っていったら予想外にサクサク手続が進みました。
大型家具 – CORT Furnitureでレンタル
続いて家具。どうせ一年で引っ越すので家具はレンタルを利用することに。私の留学先でメジャーだったのはCORT Furnitureという大手の家具レンタル屋。
学生パックみたいなプランがあって、月額100ドル程度で、ベッド・タンス・ソファー・勉強机・テーブル・コーヒーテーブル・ライトなど一式が借りられます(処分費用も含めて、買うのとどっちが安いかは分かりません)。コーヒーテーブル要らないからテレビ台にしてくれなど、意外と細かい要望にも対応してくれます。
実際に貸し出す実物を店舗に展示しているわけではなく、店舗に置いてあるものは参考程度にしかなりませんが、全く見ないよりはマシと思って家の近くの店舗まで行き、ついでに申し込みをしました。
家具で日本の感覚と一番違ったのは照明です。アメリカでは日本のシーリングライトのような部屋全体を天井から照らす照明はついておらず、デフォルトではキッチンの照明があるくらい。これに加えて、スタンド型のライトを部屋のあちこちにおいて明かりをとる感じです。最初はこの仕組みに気づかず、スプリンクラーを電球の設置場所と勘違いし、電球を一生懸命はめようとして無限地獄に堕ちていました。
電球も暖色系のものが多く、いくつか電気をつけても若干暗いと感じます。どうやら青目の方々と我々の目は光の感度が違うことが一因のようですが、お店やオフィスなどの照明は日本と変わらぬ白色なので、どこまで本当か分かりません。
小物 – 「おねだんみまん」のBed Bath &Beyond
さて、大型家具以外の小物について、日本から送付した段ボール艦隊は、「西海岸港湾の労組との労使交渉がまとまらない」とかいうふざけた理由で遅延していました。ブラック労働環境と引き換えにこんなトラブルは起きない社会がいいのか、社会に迷惑かけてもジャンジャン戦う世の中がいいのか考えろってことですね。とりあえず、生活に困るほどの荷物も入ってなかったので大人しく待つことにして、最小限の食器等はこちらで調達しました。
そうした細かい生活用品の調達に良く利用したのがBed Bath & Beyond。通称「投資適格-BBB」(嘘です)。ニトリみたいなものですが、ニトリよりは雑貨や小型・中型家具に商品ラインアップが集中しています。無印のほうが近いかもしれませんが、品質は圧倒的に無印に軍配が上がると思います。“Beyond the Price!”とかいうセールタグが付けてあり、まんまニトリやんけと思ったりもしましたが、おねだん未満の商品が含まれているところもニトリ的です。値段も言うほど安くないですが、そんなに酷い商品も多くなく、実用に耐えるレベル(アメリカでこれ以上のレベルを求めてはいけません)だと思います。
電気 – 意外と面倒
結構曲者だったのが電力会社の手続です。シカゴはComEdという会社が電気を供給しているのですが、居住開始後、速やかにこの会社に「使うよー」と連絡をしなければなりません。アメリカのソーシャルセキュリティナンバー(通称SSN。日本でいうマイナンバー)を持っていればネットですんなり手続できるのですが、学生のF-1ビザでSSNを取得するのは困難なため、リアル店舗(取扱店)まで行って手続をしなければなりません。
取扱店は数多くあるみたいですが、基本的にちょっと町はずれの全く洗練されていない地元の駄菓子屋みたいな店で、正直不安しか感じません。コンビニの兄ちゃんのほうが100倍安心感あります。
私の場合は特に問題なく手続が進み、ComEdナンバー的なものをゲットしましたが、人によっては、取扱店で手続後もしばらくの間「手続が済んでないから手続しろ」と言われアメリカの洗礼を受ける人もいるようです。
インターネット
最後に、現代人の生活に欠かせないものと言えばインターネット。私のマンションはComCastという会社と提携しており、ネットとTV(基本チャンネル)は賃料に含まれていましたが、手続をして必要な機器を受け取る必要がありました。
電話すれば設置工事に来てくれるし、機器を郵送してもらったうえで自分で設置することも可能です(簡単)。ネットの有無は生活セットアップの難易度にも多大な影響を及ぼすので、私はスピードを重視し、直接ComCastの支店(これもちょっとダウンタウンからは離れたところ)まで機器を受け取りに行きました。ネットのスピードは基本的にサクサク。日本にいた頃に比べて特に不満を感じることもありません。
こんな感じで、(日本からの荷物の遅延を除けば)ものの数日で生活環境は整いました。アメリカの大都市だとそんなに苦労することもないですね。
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