今日はいつもに比べて若干浮ついたエントリです。私自身は四大に在籍していた時の秘書との所内結婚ですが、(一昔前の)四大弁護士の婚活事情について、
②四大弁護士の婚活
③所内結婚
に分けてお届けします。
四大法律事務所の弁護士はモテるのか – モテません夢見んな
結論から言うと、残念ながら、四大法律事務所の弁護士というだけではモテません。四大の弁護士についても、モテるやつはモテるし、モテない奴はいくら金持っててもモテません。なにせ、激務過ぎて遊びに行く暇もない。遊ぶ暇がなければ面白い人生体験も少なく、話もつまらない。話すことと言えば「地獄のミサワみたいな多忙なオレ語り」ばかり。正直な話、商社マンなどと比べると相当つまらない分類の人種だと思います。もちろん、地頭が良く話がうまいタイプも結構いるので、そういう弁護士はモテますが、そんな奴は四大に入る前からモテています。
一つ言えるのは、「カネの力は偉大」であり、年収1,200万円スタートは伊達じゃありません。カネ持ってないよりは圧倒的にモテるのは間違いありません。四大の弁護士でなければ相手にしてもらえないレベルの男でも、合コンの機会に困ることはありません。とはいえ、4桁台の高年収を狙うような女の欲望は際限がなく、年収1,000万とか年収2,000万の弁護士なんてIT長者やベンチャー成金に比べたら石ころ、ただの通過点(a passing point)でしかありません。年収2,000万程度では東京で贅沢な暮らしはできませんので、相手の女性がインスタ投稿してたら全力で逃走しましょう。年収2,000万のイメージと実生活のギャップで失望されること間違いなしです。
四大弁護士の婚活 – 合コンに期待するな
では、そんなつまらない弁護士はどこで恋愛しているのか。基本的には、どの業界でも同じでしょうが、①入所前からの知り合い、②合コン、③所内恋愛の3つに大別されるかと。なお、マッチングアプリ等を使った新時代の出会い方についてはキャッチアップできてないオジサンであるため、それに触れてないことはご容赦ください。個人的な(確信に近い)推測ですが、最近のM&Aチームの若手弁護士はマッチングアプリ使って悪いことしまくっていると勝手に思ってます。陰キャのファイナンス弁護士の、陽キャM&Aローヤーへの偏見・僻みです。
入所前からの知り合い
1.ロースクール以前
高校や大学の同級生やサークル仲間など、法曹の道を本格的に歩み始める前の知り合いと結婚するパターンです。このタイプはそこそこの割合でいると思いますし、お互いの人となりを良く把握しているだけに比較的健全ですね。昔の普通の弁護士の場合、司法浪人している間に破局してしまうことも多いと思いますが、四大の弁護士はそういう期間がないので、まさに順当にゴールインしたパターンと言えるでしょう。ここからは偏見ですが、自分の周囲のこのパターンを見ると、①遊んでない分、事務所内でナチュラルに鼻の下延ばしているタイプと、②とにかく家族大事な聖人タイプに分かれるような気がします。
2. ロースクールでの出会い
私はロースクールに行っていないのでよく分からないのですが、ロースクール生の本分を忘れて本能に身を委ねた畜生どもが、ロースクールで乳繰り合ってそのまま入所してくるケースが増えています。そのままゴールインする確率は体感的に30-50%くらいのような気がします。
3. 修習時代の出会い
まずは修習生同士の出会い。このケースもあるのでしょうが、最近は、修習前にロースクールでコミュニティができてしまっていることもあり、ロースクール時代からというパターンが多いのではないでしょうか(このあたり全然分からない…)。
もう一つは、実務修習先での出会いで、現地の法律事務所の事務員等を合コン等で捕まえてくるケースです。一昔前はこのパターンは(四大就職者でない)修習生によくある事例だったのですが、今はどうなんでしょう。司法修習生は、弁護士のタマゴということで実務修習先でも結構モテた印象で、地元テレビ局との合コンなんかもありました。
「四大就職者でない」修習生と書きましたが、四大に来る人はこのパターンは少ない印象です。というのも、四大就職者は、長年の司法浪人で適齢期を迎えたベテ受験生あがりとは異なり、実務修習の頃はまだ20代前半で、東京に戻ってから遊ぶ機会も無限にありますし、敢えて田舎娘を東京に持ち帰って一生添い遂げる必要もないのです(いや、私がこんなこと考えてた訳じゃないですよ。修習当時、大学時代から付き合っている彼女もいましたし)。とはいっても、私の同期で、地方修習中に地元の年上の女性にガッチリ捕獲された四大内定者もいるにはいました。
合コン
また、忙しくて合コンの後の二回目のアポに続きにくいのも合コンが不毛になりがちな理由です。例えば、土曜の夜に合コンに行くとして、翌日の日曜は大抵仕事です。こんな状況だと、ある程度燃え上がる相手でないと次の約束に誘うモチベが湧かず、「昨日は楽しかったねー、またみんなで飲みに行きましょう」と日曜の夜にオフィスから定型文を送って終わりがちです。
そして何より、他の四大の事情はあまり知らないですが、「事務所の秘書のレベルが高すぎて、合コンの相手が霞んでしまう問題」があります。既に時代は変わった気もしますが、リーマンショック前のバブリーな時代には、秘書の中には「ミス〇〇」みたいなのまで混ざってましたし、司法試験に現役合格するようなマジメ君には眩しい女性がウヨウヨいました。そんな中で目が肥えてしまうのは割と仕方のないことだと思いますが、基準がそこになると、合コンでそれ以上の女性に出会う可能性は低くなってしまうのだと思います。そこで、下記のような所内結婚の話になってくるわけです。
所内結婚 – やはり弁護士の所内結婚は多い
私が在籍していたときにも所内結婚は多かったですし、今でもその傾向は変わっていないのではないかと思います。ゲスいパートナーが顔採用をしていることもこの傾向を後押ししているかも知れませんが、何よりも、仕事に対する理解度が高いということが、秘書との結婚を後押ししてくれる最大の理由だと思います。
というのも、どんなに「9時-5時(朝5時)」とか「土日も仕事」とか「徹夜で仕事」とか地獄のミサワみたいな言葉だけ並べても、普通の人には正確な想像ができないのです。自分ですら、入所前から色々と聞いてはいても実際の生活は想像を超えていましたし、外部の人がこの生活を本当に理解するのは簡単ではないと思います。実際に、「(帰ってこないけど)本当に仕事なの?」と奥さんから疑われている弁護士に遭遇したケースもあります(仕事じゃないケースもありますけど…)。
その点、所内恋愛であれば、四大の弁護士がどんな生活をしていて、どんなキャリアを歩むのかは相当程度分かっているので、「ワークライフバランス何それおいしいの?」な生活をしている四大弁護士にとって、これは非常に有難いです。ただ一点、相手方が、自分がパートナーまで出世すると思いこまれている場合、プレッシャーが半端ない点には気を付けたほうがいいかも知れませんね。
ちなみに、パラリーガルとの結婚というのは体感的には少ないですね。というのも、秘書にも色々大変なことを頼みますが、専門的な知識を要するものではなく、あくまで事務的な仕事です。また、秘書にパン食的な雰囲気があることは否めず、あまり残業とかさせようもんなら、すぐにダメ弁護士の烙印を押され秘書の間で悪評も広まります。一方パラリーガルは、(手続的なものが多いとはいえ)専門知識を要する法的文書の作成に直接携わることも多く、クライアントが要求する厳しいタイムスケジュールに合わせてこれを処理しなければいけません。個人的な印象ですが、残業も多く、悪く言えば弁護士にこき使われている面は否定できません。そんな関係性もあってか、なかなか個人的に深い関係には発展しづらいのかも知れません。と、表面的な話をしていましたが、ぶっちゃけてしまうと、パン職的採用をしている秘書を弁護士がビジュアル面で好んでいるだけかも知れません。実際に、ある年に採用された複数の美人パラはみんな弁護士と所内結婚していました…
少し話が逸れますが、上記のような採用をしていることからも分かるとおり、弁護士は結構なセクハラ人種です(個人的には結構そういう人達を軽蔑してます)。そのため、パートナーと所員の1vs1での食事は禁止とか、一定のルールを有する事務所もあるとかないとか。
所内の弁護士同士の結婚はどうでしょうか。無い訳ではないですが、私の在籍当時は少なかった印象です。ただ、これも理由はパラについて述べたのと同じで、結局は、シンプルに秘書さんのほうが可愛いというゲスい事情があるだけだと思います。四大の弁護士同士の結婚とか、一気に世帯年収2500-5000万で、累進課税の高税率を踏まえると、単身で同じ年収の人よりも遥かに裕福な最強のパワーカップルなんですが、流石に四大の弁護士ともなると、相手の年収を気にして婚活をするということは無いですね。なお、男性弁護士の目線から語ってしまいましたが、女性弁護士から見ると、結婚している女性弁護士のお相手は同業者というケースは多いですね。やはり、弁護士を相手にするとビビッてしまうヤワな男が多いのでしょうか。
(おまけ)結婚の時期 – 留学前には結婚しよう
最後に、結婚の時期についてですが、やはり留学に行く前に結婚するケースが多いですし、年齢的にもそれを意識している人が多いです。おまいうですが、カネもあるのに留学する年齢まで独身というのは、大なり小なり何らかの問題がある可能性が高いと考えて差し支えないでしょう。私も、留学前には結婚したいと言い続けていましたが、残念ながら紛れもない非モテだったようです。負け惜しみですが、独身での留学は何もかも自由で最高でしたよ。
ちなみに、留学中にブロンドの女性を捕まえて帰国するというのは厨二病より酷い妄想です。日本人男性が世界でモテないことは周知の事実ですが、日本でモテないやつは海外では話にもなりません。留学先で(アジア系と)付き合って結婚まで行った人を知ってはいますが、あれはもう宝くじ当てたくらいの幸運だと思います。
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