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転職 – 企業法務弁護士の転職活動

企業法務

また更新をサボりました。まあ誰かのためにやっているわけでもないし、このスタンスで良しとしましょう(だらしない自己の正当化という、典型的なダメパターン)。

時間が開いたものの、転職に至る経緯に関する直近の記事に続き、最初の転職活動について書いていきます。

 

転職活動の始め方

A. とりあえずビズリーチ

今や弁護士の転職ツールもだいぶ増えてきて、とっかかりに困ることも減ってきましたが、とりあえず、「おい君、彼はいったいどこで!?」のビズリーチに登録するのが経験上無難と思います。

もう認知度もだいぶ高まっていると思いますが、登録者とエージェント(サイトではヘッドハンターと呼ばれていますが)をつなぐサイトで、自分の情報を登録すれば、巷のエージェント(要は人材紹介会社)が求人情報をもって連絡してくる仕組みです。

弁護士であれば、年収800-2500万くらいの、世間ではハイクラス求人と呼ばれる求人が主なターゲットと認識しています。まあ各種人材紹介会社に直接登録してもいいのですが、多くの会社がビズリーチにも登録しているので、ビズリーチ一つの登録で多くの人材紹介会社への登録を兼ねると考えてもらえばいいかと。

 

なお、プレミアム会員にはアップグレードしましょう。無料体験期間があるので、その期間内に転職活動が終われば不要ですが、そうでなくても、転職活動に月額5,000円程度をケチって選択肢が狭まるのはあまりにも馬鹿馬鹿しいです。この額をケチるくらいなら転職やめとけと思います。

登録したら、四大の10年目前後の弁護士であれば(あるいは数年目であろうと)、ドシドシとエージェントから連絡がきます。最初は躊躇するかも知れませんが、軽い気持ちでいくつか気になったエージェントと会うか、電話で話してみればいいと思います(先方も数打ちゃあたる戦法なので、連絡が来たときに、話してみるのも無視するのも気軽にやればいいです)。

今はコロナで無理でしょうが、基本近くのカフェ(あるいはホテルラウンジ)まで会いに来てくれます。会社の人に見られるリスクが嫌なら電話でもいいですが、弁護士業界を専門にしてるエージェントか自分の内定を決めてくれたエージェントとは、どこかで一回会っておいたほうがいいと思います(またどこかで使し、勝手に情報くれるので)。

エージェントと面談をしたら、面談の際に触れた求人情報について詳細を送ってくるので、いいかもと思ったら一次面接の設定をお願いすればいいです。そうでなければ、普通に断っとけばいいです。

 

B.インハウス求人の年収の相場

コロナもあって既に相場が変わっているかも知れませんが、四大出身の企業法務年収の相場はざっくり以下のようなイメージです(完全に主観ですし、これに当てはまらないものもあります)。

  • 事業会社 800-1200万
  • 金融や投資会社 1000-2500万
  • 商社 (自身ないけど)1000-2000万くらいかな
  • 外資だと高め

上限だけ見るとまあまあ良さげに見えますが、2500万なんてのは結構例外で、基本的に大幅な年収ダウンを覚悟する必要があると思います。国内の事業会社で1000万行くのは少ないのではないかと。

なお、転職市場って、割と前職ベースで給料が決まることが多いのですが、大手事務所からの転職の場合はあまり当てはまらないですね(給与体系の決まってない会社ではそれなりに考慮はしてくれて、前職に比べれば激減するとしても、普通の社員に比べると高い水準になるケースも多い印象です)。まあ、転職後も1日20時間働くなら別なんでしょうが。

法律事務所は受けてないし、「経験によって相談」としか書いてないケースが多いのであまり分かりませんが、ざっくり1000-2000万でしょうか。外資はさておき、国内は四大よりは下がるものの、四大のパートナーが独立した系の事務所の場合は理解あるかも、くらいに思っています。

 

C. LinkedIn

あとは、自分は最初の転職活動のときには使いませんでしたが、余裕があればビズリーチに加えて、LinkedInにも登録したらいいかな(有料プランで)と思います。

ビズリーチと重複もありますが、LinkedInは外資の比率や独自の求人(コンタクト)が多い印象があります。ただ、こちらの希望や求人の条件(業種・希望年収・役職等)にあまり絞りがかかってないので、ある程度キャリアが確立していない人にとってはヒット率が低いかも知れません。

 

採用面接

大手法律事務所で勤務していると、採用面接のための時間を作るのがとにかく大変です。多忙の中、移動時間と面談時間(それぞれ30分から1時間)をビジネスアワー(ないしそれに隣接する時間)に確保しなければなりません。今となってはコロナのせいでリモート面接も珍しくないようですが、普通はそうも行きませんので、相手の会社まで面接に行きます。

弁護士の勤務体系には比較的裁量があるので、事務所に戻ってから徹夜する覚悟でいけばなんとか抜けることはできます。ネクタイはポケットに忍ばせ、カバンは持って出ず(手ぶらってのも先方に変に見えるのでこれは時たま)、髪型は先方ビルのトイレで整えるなどという小細工はしましたが、なんだかんだ、回数を重ねるごとに同部屋の弁護士に怪しいと思われてました。

法務職の場合は面接の回数はたいてい3-4回だと思いますが、会社によってはもっと多いところもあります(逆に1-2回というのはレアかと)。会社の規模等により違いますが、国内企業だと以下のような感じではないでしょうか(多少順不同)。

1回目  人事による会社紹介→同僚&直属の上司と面接
2回目  部長クラス
3回目(最終面接)  もっと偉い人(本部長―役員・社長レベル)

採用側も経験したことある身からすると、手ごたえのある状態で3回目(最終面接)まで行くときはあまり落ちることはないと思いますが、どうもかみ合わないときは最終であっさり落ちます。こればっかりは相性なのでどうしようもありません(他にもいい候補者がいたというケースもありますし)。

弁護士の転職活動に面接のコツなんてのは正直なく、人間力で勝負するしかないかと。スキルは採用側に見抜く力がないことも多く、あまり厳しくチェックされませんが、知性は示す必要があります。通常の就職活動を経ていない弁護士の悪い癖として、謙虚になりすぎるところはあると思います。実績や長所は、許容範囲で誇張しましょう。「スキルは採用側に見抜く力がないことも多」いと言いましたが、その点からすると、あんまり落ちる人は、自分で気づいていない結構な問題があるのではと思ってしまいます(弁護士って、社会の常識の範囲外にいますからね…)。

 

面接企業

全部は覚えていませんが、自分のバックグラウンドが金融分野なので、主にスカウトが来たのはファンド、アセマネ(株式・不動産)、銀行、証券、保険などといったところでした。ベンチャーとか事業会社には自分の希望とマッチするものが少なく、金融ローヤーのつぶしの利かなさをここにきて感じました(その分、金融は専門性もサラリーも相対的に高いですけどね)。

法律事務所の求人は、外資・四大監査法人・国内準大手・四大の元パートナーの独立事務所というのが中心だったかと。

当時の志向として、伝統的な大企業は嫌だと思っており、外資に行ってもジョブホッピングを繰り返す根無し草になりそうだなと思っていました。そこで、思いっきり新しいことをやろうとべンチャーで良いところないか探してみました(ベンチャーといっても、アーリーステージは(収入にも)流石に厳しくて、資金調達もある程度終えたレイトステージのベンチャーですね)。

結果、上場前のベンチャー会社から無事内定を頂きました。他にも気の合う会社から内定を頂き、悩んでいるということで提示年収も上げてくれたのですが、思いっきり新しいことをやってみるかということでベンチャー会社に決まりました。

 

今もこの選択が失敗だったとは思ってないですが、二回転職を経て冷静に振り返ると、もう少し色々見ておけば、あるいは日ごろから情報を仕入れておけばより失敗のリスクは抑えられると思いました。面接しまくれという意味でなく、転職市場はポジションに空きの出るタイミングというのがあるので、日頃どういう求人が出ているか見ておくことで、その時点で転職するのがベストなのか、もう少し機を待つべきなのか考えることもできるということです(逆に機を逃さないことも大事ですが)。あと、ずっと求人の出ている地雷ポジションっぽいのにも気づくことができます。

自分の場合は、正直時間もなかったし、精神的にも余裕がなかったので、割り切って対象を絞って、スピード重視で活動してましたが、たまたましっくり来るポジションが見つかったのは幸いでした。

次回は、内定後の動きについて、若干の補足記事を入れようかと思います。

コメント

  1. NB より:

    本日初めてこのブログに辿り着きました。とても貴重な記事をありがとうございます。
    内定後の動きに関連して、どの時点で退所を宣言し、既に進行していた案件をどのように処理されていったかについて興味があります。差し支えなければ今後触れていただけると幸いです。
    次回の記事も楽しみにしております。

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