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留学生活(NY)

ヤンキースタジアムでのサッカー観戦にハマった話

留学生活(NY)

ヤンキースタジアムでサッカー? – NYCFCのホームグラウンド

先日に続いてこの日もヤンキースタジアムに行ってきました。といっても今日は野球の試合ではなく、サッカーの試合です。実はヤンキースタジアム、New York City FC(NYCFC)という新設プロサッカーチームのホームグラウンドとなっているのです。

続々参戦する有名選手

このNYCFC、ホームページでユニフォーム等を見ると分かりますが、あのマンチェスターシティと同じスポンサーのチームです。なお、ヤンキースも出資持分を持っているようです。ヨーロッパのトップリーグから有名選手を呼んできており、この時はダビド・ビジャがキャプテン、もうすぐフランク・ランパードもやってくるという、今後の集客に期待できそうなチームです。しかも、この観戦の頃にはピルロまでやってくると言う噂まで立っています。

私は、むかし父親にマンチェスターユナイテッドとレバークーゼンのチャンピオンズリーグの試合(ファンニステルローイやスコールズがいた時代です)を観て以来、サッカー観戦に興味を持つようになりました。最も、時差の問題等もありヨーロッパの試合は殆ど観ておらず、普段は専らサンフレッチェです。なので、今時のヨーロッパのサッカー選手事情には詳しくないですが、そんな私でも分かるビッグネームが次々とMLSにやってくるのを聞くと大変興味を惹かれます。

野球場がサッカーグラウンドに変身

ということで、今日はNYCFCの試合観戦に。そもそも「ヤンキースタジアムでどうやってサッカーすんねん」というツッコミはあろうかと思いますが、ギリギリでサッカーフィールドがグラウンド内に収まります。一部、内野の土の部分がフィールドと重なってしまいますが、そこには別途芝がひかれます。

NYCFCの公式アカウントで、ヤンキースタジアムがサッカー用に変身する過程が紹介されています。

現場の景色はこんな感じです。(野球の内野部分は気にはなりますが)ちゃんとサッカーできてます。意外と野球場との兼用の例はあるらしく、観戦してもそこまで違和感は無いのですが、プレーしている選手達がどう感じているかは分かりません。


ゴール裏がめちゃくちゃ近いですね。観客へのシュート直撃は十分あり得ると思います。いつかはキーパーが観客にボコられるケースも出てくるでしょう。

私の座席からの風景ですが、13列目でこれです。個人的には遠すぎるとか、景色が変とかは感じませんでした。下手な陸上競技兼用のスタジアムより良いと思います。

初観戦 – vs モントリオール・インパクト

試合に移ります。出来立てのチームということもあってか、この日の時点ではリーグ最下位と低迷。しかしこの日のモントリオールインパクト戦は快勝で、サポーター大満足でした。ビジャの先制ゴールに始まり、後半にも追加点。一時、2-1と詰め寄られましたが、最後に交代選手のMixとかいう人気プレーヤーらしき人物がとどめの3点目。これだけ点が入れば観ていて楽しいです。ビジャはゴールのみならず、様々な場面でそのテクニックの高さを見せていました。

シカゴでサッカー観戦したときも思いましたが、メジャーリーグサッカー(MLS)は比較的ボールを前に持っていく意識が強いなと感じます。最終ラインに一旦戻したりする光景が少なく、リスタートも早いです。サンフレッチェの最終ラインから作っていくチンタラサッカーとは大違いです(注:私はサンフレッチェファンです)。その分、若干大味かも知れませんが、個人的には十分見応えあるリーグじゃないかと思います。

野球ほどではないですが他のメジャースポーツに比べたらチケットも安いし、やはり自分は野球よりもサッカー観戦のほうが好きみたいなので、ヤンキーススタジアムには野球よりもサッカーを観るために通っていました。しまいには、シーズンの途中で年間チケットまで購入してしまいました

ピルロが来た時の動画を載せておきます。ピッチに入って早々に敵チームのカカと挨拶してます。

ニューヨーク・レッドブルズ – NYの名を冠するもう一つのMLSチーム 

MLSには、もう一つNYの名を冠するプロサッカーチームがあります、その名をニューヨーク・レッドブルズ。しかしこのチーム、ニューヨークを名乗りながら、本拠地はニュージャージにあり、過去に一度もNYに本拠を置いたことは無いそうです。まあニュージャージーは日本で言う埼玉みたいなもので、ニューヨークの植民地的な所はありますし、東京ディズニーランドっていうのと同じノリだと思います。

なお、スタジアムはニューアーク空港のあたりで、ニューヨークの中心部からは1時間かからない程度。公共交通機関なら、ワールドトレードセンターの駅からPATHというニューヨークとニュージャージーをつなぐ地下鉄で行くのが一般的だと思います。

こっちは立派な専用サッカースタジアム – レッドブル・アリーナ

レッドブルズとのニューヨークダービーがあったので、せっかくなので行ってきました。ヤンキースタジアムをお借りしているNYCFCと違って、こちらのチームは専用のサッカースタジアムを持っています。

このとおり、ヤンキースタジアムに設置したなんちゃってピッチとは違って非常に立派な専用スタジアムです。最大収容人数は25000人で、そこまで大きい訳ではありませんが。まあ、特に大きなネタにもならないし、「ヤンキースタジアムでサッカー観た!」の方がSNS映えするので、サッカー大好きならともかく、敢えてここまで観に来なくてもいいのではないでしょうか。

NYCFC 観戦記録

そんな訳で、旅行や他の予定の無い時は基本的にホームゲームを観に行ってました。

2015/6/13 vs Montreal Impact 3-1 〇 
2015/7/13 vs Toronto FC 4-4 △
2015/7/26 vs Orland SC 5-3 〇
2015/8/9 vs New York Redbulls at Redbull Arena 0-2 ×
2015/8/13 vs DC United 3-1 〇
2015/9/16 vs Toronto FC 2-0 〇
2016/3/18 NYCFC vs Orland 0-1 ×

記録と記憶が残っているのはこんな感じです。この中で特に覚えているのは、カカがいたOrland SCとジョビンコのいたトロントFCとの試合ですね。ヤンキースの観戦に比べると勝ち試合の数が多くて良かったです。

今後もビッグネームの参戦はあるのか

なお、上記で触れたビジャ、ランパード、カカ、ピルロの他にも、ベッカムやルーニー、アンリ、イブラヒモビッチなど、「超」の付くビッグネームがMLSでプレイしていたこともあるのですが(短期だけなのも多い)、この記事を再アップした2021年においては、そこまでのビッグネームはいないイメージであり、そんなにSNS映えしないと思います。アメリカでは若者の間を中心にサッカーの人気が上昇しているという話は目にしますが、商業的にはそんなに上手く行っていないのでしょうか。

p.s.

以下は、過去のブログに観戦記が残っていたのをダラダラとコピペしただけのものです。記念に転記しましたが、特に読む価値はないので、ここで読み終えてください

ニューヨークダービー@ヤンキースタジアム

本日もNYCFCのサッカー観戦。この日の相手はNew York Red Bulls、NYCFCがMLSに参入したおかげでニューヨークダービーが実現する運びとなりました。

厳密にはレッドブルズのホームはニュージャージーにありますが、マンハッタン島からハドソン川を跨げばそこはニュージャージーですし、ニュージャージーの一部はニューヨーク扱いなのでしょう。埼玉・千葉等の人間が東京圏と言ったり、岐阜民が名古屋と言ったり、横浜付近の人間が横浜出身と言ったりして見栄を張るのと同じレベルなのかは分かりません。なお、自由の女神も厳密には住所はニュージャージー州らしいですが、これも「東京」ディズニーランド的なノリなのでしょう。そんなトリビアはさておき、ヤンキースタジアムへ向かいます。

謎の歩行者天国

この日、家の前の8th Avenueはなぜか歩行者天国。しかし、露店のレベルは非常に低そうであり、敢えてボッタクられることも無いと思い、無視して試合へ直行しました。

なぜかワクワクしないのは、日本の露天みたいな看板・暖簾など売り物の表示が寂しいせいか。それとも、マンハッタンはいつも人でゴチャゴチャしており、歩行者天国でなくても歩行者が偉そうに信号を無視しているので大した違いを感じないからか。

列車運休トラベル – アメ公やる気出してくれ

いつもの駅からDラインへ乗ろうとすると、改札に、Dラインは当駅含む一部のエリアで運休との掲示が。アメリカのやる気のなさに改めて落胆し(ロンドンの地下鉄も整備のための運休が多いらしいし、日本がマジメ過ぎるのか。いや、日本くらい頑張って然るべきです。)、事前に予定されていてもGoogle Mapには反映されないことにも若干驚きました。

仕方ないので、掲示に従い逆方向の別ラインに乗り、何駅か南の駅で乗り換えることに。不思議なことに、乗り換え後のDラインの列車は、運休と表示されていたエリアにもちまちま停車しました。でも細かいこと気にしてたらアメリカでは精神が崩壊してしまうので、気分を切り替えてスタジアムへ。

結局、15-20分ほど試合開始に遅れてしまい、既にNYCFCが1点先制している状態でした。レッドブルズのファンがもっと来ているのかと思いましたが、明らかなファンはせいぜい1割程度といったところでしょうか。
(アメリカのスポーツは、各地が離れ過ぎだからかアウェー席のような概念が基本的に無く、ビジターチームのファンはもともと少ないです。)

ニュージャージに敗れ去るニューヨーク…

前半は両者に力の差はあまり見られず、NYCFCが1-0でリードしたまま後半へ。ところが、後半になると形勢が変り、早々に同点ゴールを喫しました。レッドブルズの早い寄せにスペースを潰され、ディフェンスラインも押し上げることができず、全体的に防戦一方の展開に。そのまま、持ちこたえきれず追加点を許す羽目になり、終盤にダメ押しの一点を加えられて万事休す。他にも運よく失点を免れた場面がいくつかあり、内容的には惨敗だと感じました。ビジャも前線で孤立ぎみで、NYCFCのチャンスらしいチャンスは限定的でした。

内容も結果も残念でしたが、負けることもあるのがサッカー。勝ち馬にのって気分よくなるだけでなく、負けてる時にこそ応援すべきですので、これに懲りずに応援を続けます。

 

今日の座席。二階席の2列目ですが、二階席でも良く見えます。ダービーのせいか転売ヤーサイトで約40ドルとやや高め。

VS トロントFC

相変わらずホームゲームは逃すことなく観戦に。この日は夜行フライトで早朝に西海岸から帰ってきて、午前中はウィンブルドンの決勝を観て、昼からサッカー観戦というタフなスケジュール。

もう目がトロンとする中トロントFC戦を観戦。MLSに所属するカナダ3チームのひとつ。正直、相手チームの選手情報は何も知りませんでしたが、ジョビンコとかいうイタリアの凄い奴がいるみたいじゃないですか。

本日の主役ジョビンコ – PKだらけのガバガバマッチ

この日、試合の均衡を破ったのはNYCのキャプテン、ダビド・ビジャ。ゴール左隅に見事なフリーキックを決めて先制に成功します。ところが、直後にちょっと辛いかなという判定でPKのピンチを迎えます。ここは今日の主役ジョビンコがポストに当ててしまい難を逃れました。

今度はNYCFCにPKのチャンスが訪れ(埋め合わせかな)、ビジャが止められてしまうのですが、これを誰かが押し込んで2-0と突き放します。しかし、またまたトロントFCにPKを与えてしまい、流石に今度はジョビンコに決められてしまいました。すると、あれよあれよと言ううちに一点、二点とジョビンコに追加され、あっという間にジョビンコのハットトリックで逆転されてしまいました。。

非常に嫌な流れで、前半で2-3。これだけ見ると試合終了時のスコアかと思ってしまいます。前半でPK3本という奇天烈な内容ですが、特に荒れている印象はありませんでした。そして迎えた後半、またもやNYCFCにPK。ビジャのダイブっぽいプレーでしたが、これを無事決めて同点に追いつきます。この試合のジャッジはちょっと微妙ですね。。

もう両軍合わせて6点も入っているのに、まだまだ荒れるのがMLS。80分過ぎに中盤の不用意なボールロストから、ジョビンコにドリブルで切り裂かれて、トロントFCの誰かがごっつぁんゴール。NYCFCお得意のザルディフェンスのザルの目は、ジョビンコレベルからしたら余りに粗く、この日は好きなように切り裂かれました。

でもこれで終わらないのがMLS。それから数分もしないうちにセットプレーからこぼれた浮き球をNYCFCの何者かが頭で押し込んで三たび同点。さすがに打ち合いもここまでで、そのまま終戦となりました。

まあ負けなくて良かったですし、8点も入って盛り上がりはしましたが、PK4本というのはちょっと(それでいて、イエローカードは1枚も出ていないような)。なんかいつもと違う感じでした。

相変わらず1点取られると全体的に落ち着きが消え、最後にはビジャが孤立することも多くなる気がするので、中盤でペースを落ちつけられる選手の登場が待たれるところです。

本日の客席(40ドル弱)。二階席の前のほうってところです。

ピルロ鮮烈デビュー VS オーランドシティSC

今日もNYCFCの観戦に行ってきました。

先日からMLSファンを騒がせているピルロが出場するかはハッキリしていませんでしたが、今日の相手がカカ擁するオーランドシティSCとあっては見逃せません。マイアミでのNYCFCとの開幕戦では6万人以上の観客を呼び寄せた、今年MLSに参戦したチーム同士の好カードです(チケットの値段も普段の倍近くでした)。

さすがに6万人とは行きませんが、いつもより観客は多いように感じました。また、サポーターのTシャツは前までビジャ・ランパード・ミックス=65:30:5くらいの割合のイメージだったのが、ビジャ・ピルロ・ランパード・ミックス=55:25:15:5くらいの割合になった印象で、ピルロに対する期待値の高さが伺えました。

かくいう私も、ピルロの加入を契機についに年間シートを購入してしまいました(ホームゲームはあと数試合しかないというのに。。あ、価格は残試合数に応じて安くなってます。)。

しかし、ヤンキースタジアムのこの席からビジャとピルロとランパードが何試合も見れてたったの200ドル。ヨーロッパリーグなら1試合で飛んでしまいそうな(ともすれば足りない)値段で年パスが買えるなんて、、サッカー後進国バンザイ

この日、結局ピルロはベンチスタート。試合前からの観客の気持ちの高ぶりとは裏腹に、試合は開始20分経ってもシュート1本という塩試合。ろくな山場もないまま前半終了か、、と思ったその時!中盤からの高めのロングパスをビジャがピシャッと足元に収めて、そのまま右足で一閃!!技術の高さを見せつけ、一瞬で試合の流れを変えて後半への折り返しに成功します。

しかし、取って取られての乱打戦がウリのMLSです。後半開始早々、NYCFCはアッサリと同点に追いつかれます。その後、長くたたないうちに再びNYCFCがゴールを決め2-1、そして、ついにこの男の出番がやってきました。

(本記事前半と同じ動画です)

観客総立ち。まさか、自分の住んでいる街のチームにピルロがやってくる日が来ようとは、、感涙。しかもピルロはいきなりカカとピッチ上でご挨拶、これでもう年間シートのもとは取れました。ピルロの投入後からは、彼がボールに触るだけで観客がざわめく人気ぶりでした。ピルロとビジャはやはりアメリカでは周りとレベルが違います

ところがどっこい、ピルロの投入後まもなく、チームはまた同点に追いつかれてしまいました。新チームだからかMLSがそういうサッカーだからか分かりませんが、なんかザルな場面が多いんですよね。

それでも、ここからの残り時間で、この男の新加入がもたらした効果をまざまざと見せつけられました。今までのNYCFCの攻撃は、なんとか頑張って前に持っていく意思はあるものの、無理があったりして中盤でつぶされ結局ビジャは前線で孤立みたいなパターンが多かった気がします。これが、ピルロが中盤の底でボールを落ちつけ、適切な形でビルドアップしていくことで攻撃の質が格段にあがりました。ちょっとスキがあればラストパスも出すし、セットプレーの幅も広がります(※超素人評)

ピルロが入ってからの攻撃は別チームかっていうくらい良かったです。結局、ピルロのビルドアップから始まった攻撃で2点追加。ピルロは、あっという間にNYCFCファンに強烈な印象を植え付けました。

これで圧勝かと思ったのですが、やはりなんか危ういのが我らがNYCFC。85分ころに一点返され、その後も終了直前に危険な位置でフリーキックを与えてしまい、カカのシュートは(確か)なんとポスト。

この超危険なシュートの直後のカウンターでとどめを刺しましたが、一歩間違えば引き分けでした。しかし、前回のトロントFCとのホームゲームが4-4で今回が5-3とは、サンフレッチェではありえないスコアばかりです。

まあ結果オーライで、ファンにとって大満足の1試合となりました。ピルロの加入で、多分プレーオフ進出を争っている(MLSは試合数の消化がバラバラなんで現状が分かりにくいのですが)NYCFCに大きな光が射してきたように思います。なにより、毎回ホームゲームを観に行くのが何倍も楽しみになりました。

球場でのアナウンスでは、この日の入場者数は33,000人くらいでしたが、徐々に盛り上がりを見せているのは間違いないように思います。Jリーグにも、何とかしてこんなビッグネームを何人も呼べたらどれだけ盛り上がることかと思いますが(結果はともかく、フォルラン獲ったときは、セレッソグッジョブと思いました)、金や言語の問題で、やっぱり厳しいですねぇ。

(2021年の転載時には、まさかイニエスタがJリーグに来てるなんてねぇ…)

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