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弁護士と旅

グランドキャニオンに向かってたらスピード違反で捕まった話 (vol.7)

弁護士と旅

グランドキャニオンへの道中、スピード違反で警察に捕まる

次なる目的地は日本人でも誰もが知っているグランドキャニオン(Grand Canyon)。一大観光地なので、人が多過ぎたら嫌だなと思いつつ、夕暮れに間に合うよう今日も車を飛ばします。

制限時速65マイル(時速約100キロ)の道を時速90マイル(時速約145キロ)くらいで走行していました。道も広く交通量も少なく、ひたすら真っ直ぐな道なので、特に飛ばし過ぎという感覚は無かったのですが、気が付くと後ろからサイレンの音が。。

「おっ、事件ですかパトカーさん。どうぞどうぞ行ってください」というノリでしれっと車を車道脇に寄せましたが、案の定ターゲットは私のようでピッタリ張り付かれました。ついに私もアメリカ警察のお世話になることに。。

スピード違反で捕まっても冷静に – 銃殺されないから、もちつけ

とりあえず車を停車し、手をハンドルの上に乗せてガチでビビりながら警官を待ちました。警官(一人)は思ったよりフレンドリーで、「免許ミセテ」「ドコカラ来タノ」「チョット飛ばしすぎデース」という感じでサクサク話は進みました。

今の自分は弁護しようも無い犯罪者なので、差し出された違反切符にサインせざるを得ないのですが、とりあえず今後どうなるか聞いてみました。しかし聞いても教えてもらえず、「違反切符の裏に書いてある裁判所に電話しろ」と言われます。この流れはどこかのブログでも見たことあったので、そんなものかと思いながら違反切符の内容を確認しました。

どうやら、制限時速65マイルなのに時速75マイルで走行していたことにされています。メーターでは90マイル前後だったので、「今後は15マイルオーバーくらいなら大丈夫だな」と思いながら、違反切符にサインして釈放されました。いや、普通に道が広いからといって飛ばし過ぎは良くないですね。

米国のスピード違反は約250ドル~!

とりあえず逮捕・連行、いや銃殺みたいな最悪の事態は避けたので安心しつつも、アメリカの交通違反に関しては、裁判所へ出頭するケースもあるという記事を見たことがあったため、不安になってググってみました。こちらのサイトを見ると、基本的には罰金を払えば大丈夫そうでしたが以下のように書いてありました。

“A ticket for 10 m.p.h. over the speed limit starts at a fine of $250.00, and typically raises by $50 for every 5 m.p.h. over 10.”
要約:
10マイル違反でたいてい250ドル。そこから5マイルごと超過するごとに50ドル増える感じ

ぼったくりですね。。この後、今回の旅行中にアメリカ人と話をしたとき、「アリゾナでSpeeding Ticketもらっちゃった」と言うと、「そりゃ高くつくね」と言われたのも納得です。せっかくラスベガスのカジノで稼いだお金がこんな形で没収されるとは思いませんでした。まあ、違反してしまったので仕方ないです。

インディアンの自治区はルールが違う

後日、チケット記載の裁判所にどうしたら良いのか電話しました。ところが担当者からは、「罰金払うなら50ドル送りなさい」との回答。どうやら、ナバホ族の管理区域(Navajo Nation)内の違反だったため、何マイル違反したかに関わらず罰金は50ドル均一のようです。50ドルなら日本のスピード違反より安いくらいですし、(そういう問題ではないですが)日本の免許証なので特に減点等もないので、被害はかなり小さく収まりました。50ドルのマネーオーダーを送付し、事なき(?)を得ました。

グランドキャニオン到着

とんだ足止めを喰らいましたが、いい経験になりました。反省を踏まえ、スピードを抑えながらグランドキャニオンへ向かいます。相変わらず何もない広大な道を走り続け、グランドキャニオンに到着しました。

公園の東口から入園し、まずは一番近くにあるデザートビュー(Desert View)に行きました。ここもブライスキャニオン同様に公園内にいくつもビューポイントがあり、それぞれが車が必要なくらい離れています。一大観光地なのでバスもそれなりに走っていますが、バスより車のほうが100倍便利です

 

こちらのビューポイントからの景色です。ただ、この日までいくつもスケールの違う国立公園を見てきたので、この時はあまり新鮮味が感じられませんでした。しかし、旅行が終わってから冷静に振り返ると、やはりグランドキャニオンが圧倒的に凄いです個人的にはイエローストーン等よりもパンチ力あると思っており、破壊力ではここが全米No.1だと思っています

ここ以外にもいくつかビューポイントを回りましたが、一番印象的だったのは、「あまり知られてないが、数ある展望台の中で最も美しいといわれる」という触れ込みのリパンポイントです。実際には観光客はたくさんいたので、「あまり知られてない」と言う記述は「オレ、穴場知ってるぜ」みたいな雰囲気を出してみたかっただけと思います。

 

こちらがリパンポイントの景色で、日の出スポットとしても人気のようです。夕暮れはヤバパイポイントで見ましたが、曇りがちだったため、夕焼けについては鮮烈な印象は残っていません。

今夜も公園内ホテル – ヤバパイロッジ 

夕暮れ鑑賞を終えて宿泊先に向かいました。今回滞在したのはヤバパイロッジという公園内のロッジ。施設も値段も国立公園内のホテルとしては普通です。旅の2か月くらい前に検索し、幸運にも空室があったので即座に予約しました。

ホテルの部屋は公園内のロッジということで簡素な作りです。当時はWi-Fiもありませんでした。壁や床は薄いです。

夕食は別のホテルで – 公園内は大混雑

チェックインも完了したので夕飯に。この日はブライトエンジェルロッジ(Bright Angel Lodge)という公園内の別のホテルのレストランに行きました。非常に混雑しており「1時間半くらい待て」と言われましたが、公園内の日没後は真っ暗で何もやること無いですし、食事処も少ないので待つことにしました。水曜日でしたがレストラン前の駐車スペースも完全に埋まっており、週末には観光したくないと強く思いました。

ちょうど言われた通りの時間で席が空きテーブルへ。まずは、モニュメントバレーで飲めなかったビールで独り虚しく乾杯。食事は、本日のスープとマスの前菜とステーキを注文しましたが、マスはいくら待ってもやってきませんでしたここで敢えて催促をしないのがコミュ障の流儀です。レシートにはしっかり記載されていたので外してもらいました。食事自体はなかなか美味しく、マス無しでお腹一杯になったので結果オーライでした。食事後は何もすることがないのでホテルで大人しく寝ました。

大峡谷に登る朝日…を見逃す。。

サマータイムの罠

翌朝。午前5時にセットしていた目覚ましで目が覚めます。日の出を見るために早い時間にセットしているので当然ですが、外はまだ真っ暗でした。日の出を観賞してそのまま次の目的地へ移動する予定だったので、荷物を持ってチェックアウトの為にフロントに向かいました。そして、フロントの時計が目に入った時に何か変だと思いました。時計の針が、午前4時台を指していたのです。

はめられました。。

ここアリゾナ州はサマータイムを採用していません。おまけに、Wi-Fiの無い環境でipadの目覚ましを設定したため、ipadがモニュメントバレーのサマータイム仕様のままになっており、想定より一時間早く起きてしまったのです。サマータイム発案した人は、あの世で俺に詫び続けてください

お願いだから爆発してください – リア充との再会

早起きしたのに、三文の得どころか大損した気分になり、駐車場の車内でウトウトしながら空が明るくなるのを待ちました。しばらく待っていると空が明るくなってきたので、日の出スポットの一つであるマーサーポイントに向かいました。

そこでなんと、モニュメントバレーで遭遇したシカゴの知り合いの日本人新婚カップルに再び遭遇してしまいました。私、リア充爆発してくれって言いましたよね(心の中で)、なんでまだ爆発してないんですか。。私にとっては朝日かより彼らのほうが眩しくて直視できないのですが、やむを得ず敗北を抱きしめながらご挨拶しました。

取り留めもない話をリア充としつつ朝日を待ちましたが、なかなか明るくならず、ご夫妻と一緒に「曇りだからこんなもんなのかなあ」と言い始めたりしました。結局僕は、これ以上リア充の傍にいるのに耐えられないし、どうしても次の予定に間に合わせたいこともあり、少しだけ明るくなった所で失礼してしまいました。

朝のマーサーポイント。絶対もっと待つべきでした。公園を出ると、その10分後くらいに鮮やかな朝日が昇ってきているのが遠くに見えました。先を急ぐあまり、肝心のグランドキャニオンの日の出シーンを見逃したのは本末転倒でした。急いだ理由も大事だったの後悔はしていませんが、これは勿体なかったです。

これでグランドサークルの観光は終了となります。絶景続きでお腹一杯になっており、肝心のグランドキャニオンの観光が雑になったのは残念ですし、アンテロープキャニオンやアーチーズ等を外したのもやや心残りですが、LLMの授業をサボって行く旅行といしては、十分過ぎるくらい満喫したと思います。

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