ブライスキャニオン国立公園
ザイオン国立公園のハイキングで疲労困憊になった体を引きずり、次の目的地であるブライスキャニオン国立公園(Bryce Canyon National Park)に向かいます。浸食によりできた無数の尖塔が作り上げる峡谷で有名な国立公園です。
ザイオンからは車で1時間強と比較的近いです。標高が高いのか、近づくにつれて道中には雪景色が広がり、気温はマイナス10度~プラス10度くらい(3月中旬)で、夜は寒かったです。
日の出日の入りの景色はマスト – サンセットポイントとサンライズポイント
公園近くのホテルでチェックインを済ませ、夕暮れを見逃さないようにすぐに公園へ移動。サンライズポイント(Sunrise Point)とサンセットポイント(Sunset Point)という分かりやすいビューポイントがあります。夕暮れなのでまずはサンセットポイントへ。観光客は夏季に集中するらしく、ザイオンに比べると人はまばらでした。夏季は人が多過ぎるみたいなので、可能であれば避けたほうが良いと思います。
残念ながら、「いかにも夕暮れ!」という感じの写真は撮れませんでした。。サンセットポイントとサンライズポイントは徒歩15分程度とそんなに離れていません。サンライズポイントは翌朝に行くことにして一旦ホテルに戻りました。
周辺には飲食施設が少ない
その後夕食に出かけましたが、周囲に余りレストランは無く、近くのBest Western Ruby’s Innというホテルのレストランで食事しました。それなりに混んでおり20分程度は待ちました。公園内には人が少なかったのにこれでは、ハイシーズンである夏季はヒドイものと推測されます。頼んだものと違うメニューが出てきたことはハッキリと覚えています。「忍びとは忍び堪える者」の精神でそのまま食べました。
本日のホテルはBest Western Bryce Canyon Grand Hotel。チェーンだと思いますが、内装も新しく、国立公園から車で5分程度の場所なので非常に便利でした。スタッフはフレンドリーな感じではありませんでしたが、これといった問題点も無かったです。
部屋は相変わらず一人にはToo much。この日はザイオンのハイキングのせいで瀕死だったので、羊を数える間もなく一瞬で眠りに就きました。
朝日に染まる尖塔群 – Sunrise Pointの日の出
ブライスキャニオン二日目。日の出を見るべく早起きしてサンライズポイントへ向かいます。
Inspiration Point
少し早すぎたので、インスピレーションポイント(Inspiration Point)なる場所へ寄り道すると、韓国系と思われるガチ勢が懸命に撮影の準備してました。これ、あと1メートルくらいで崖下真っ逆さまですけどね。
Sunrise Point
その後、サンライズポイントに移動して日の出を待っていると、数十分もしないうちに朝日が昇ってきました。
あまりの美しさに言葉が出ませんでした(言葉を発しても聞いてくれる人もいませんが)。人が少ないことも相まって本当に荘厳でした。この残雪がまたニクいです。
ノリでトレッキングルートへ – そして後悔…
朝日に染まる尖塔群に見とれている中、近くに尖塔の麓へと続くトレッキングルートの入口を発見しました。昨日見た感じでは、雪も積もっており軽装備ではトレッキングは厳しいと思っていましたが、ショボいオッサンが進入していくのを見て挑戦を決意しました。
近寄り過ぎると、尖塔というよりタダの岩壁
意外に雪道の部分は少なく普通に歩けました。しかしながらこのトレッキングルート、歩けど歩けど尖塔しか見えず、尖塔のせいで景色も見えません。尖塔も、遠くから見ればパノラマで壮大な光景になるのですが、近くに寄るとタダの壁です。
いかにもな記念撮影スポットですが、独りぼっちなので写真を撮ってくれる人がいません。
ウォール街の住人にはなれず
トレッキングを続けていると、Two Bridge行きのループとWall Street行きのループの分かれ道があったので、「ファイナンス弁護士としてはウォール街に行くべきだろ」というアホな論理でWall Streetを選択。道を進んでいると先にトレイルに入っていったオッサンに遭遇。オッサンは、「この先行き止まりになってるよ」と忠告してくれましたが、私はオッサンの忠告を無視して歩き続けました。
オッサンの言う通り、侵入禁止の看板が。。みなさん、人の忠告は聞きましょう。公園新聞を見返しても、この道にはしっかり封鎖の×印がついていました。
Two Bridges
仕方ないので、ウォール街を引き返して今度はTwo Bridgesのループを進みます。
これがTwo Bridges。がっかりスポットでした…
スイッチバックとトールハンマー
トレッキングルートは大半が谷底の平らあるいは緩やかな道です。その分、入口と出口の傾斜がエグイことになっています。
これが出口のスイッチバックですが、上からと下からで随分見え方が違います。このスイッチバックをクリアするとサンセットポイントに出ます。
名物岩の一つであるトールハンマー。ザ・中二病な名前の岩ですが、似たような岩は公園内にたくさんあります。
結論 -トレッキングはおススメしない
トレッキングに1時間強(標準所要時間は2-3時間)かかりましたが、朝の散歩としては良かったです。ただ、この公園の見どころはパノラミックな尖塔群の光景(遠景)であり、敢えてトレッキングする価値は無いというのが正直な感想です。
レインボーポイントへドライブ – 公園内にはいくつものビューポイント
ホテルに戻りチェックアウトを済ませて、今度はサンライズポイントやサンセットポイントからは離れたレインボーポイント(Rainbow Point)というビューポイントへ車で向かいました。
レインボーポイントに向かう途中にはいくつものビューポイントがありました。それぞれ見応えありますが、あまり変わり映えしないので少しお腹一杯になります。以下、各ビューポイントの景色を統一感なく並べます。
道は気持ちの良い雪景色でした。アメリカの国立公園は冬季休園・一部クローズも多いので気を付けてください。
Natural Bridge
AGUA CANYON
Ponderosa Point
標識見てもらうと分かりますが8904メートルとかなり標高は高いです。嘘です、8904フィート(およそ2714メートル)です。
Rainbow Point
これらのビューポイントの終着点となっているレインボーポイントに到着します。この場所からは、今まで見てきた尖塔群とユタの台地が一望できます。
いやぁ、広い(小並感)。
時間があれば行く価値アリ、グランドキャニオンには敵わない
ブライスキャニオンの観光はこれでおしまい。やはり、ここの最大の見どころは朝陽・夕陽に照らされる尖塔群でした。ザイオンはハイキングという分かりやすい面白さがありましたが、静かに荘厳な景色を眺めたい人には、春や秋といった人が少ない時期のブライスキャニオンは結構おススメだと思います。
しかしながら、タイプは若干異なるとはいえ、景色のレベルではグランドキャニオンにどうしても劣ると言わざるを得ません。グランドキャニオンの前哨戦としてなら構いませんが、グランドキャニオンの後に行ってしまうとインパクトに欠けると感じるでしょう。
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