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弁護士と旅

パノラミックなブラジル側、イグアス観光(3) (vol.10)

弁護士と旅

人生初の陸路での国境越え

タクシーでブラジル側に向けて出発すると、ものの数分で国境に着きました。旅慣れていないので、国境や入出国といった場面では毎回緊張してしまいます。

検問所?運転手が「ぱさぽるて、ぱさぽるて」とパルプンテな言葉を発したので、何かと思いましたが、パスポートのことでした。パスポートを渡すと、運転手がタクシーを降りて5分程度で手続を済ませてきてくれました。車は駐車場スペースに停車したまま、私は車内で待たされます。顔もチェックせずに越境できるあたり、さすがブラジルとアルゼンチンだなと。

バスの場合、いったん降りて自分で越境手続をして、次の便に乗って出発する必要があると聞いていたことからすると、タクシーの方が遥かに楽だなと思いました。入出国の渋滞もなく、荷物検査もなく、すんなり検問所を抜けて国境をまたがる橋を渡ります。

国境を境に、橋の模様がアルゼンチン色からブラジル色に変わるのですが、アルゼンチン側の模様しか写真に撮れませんでした。多くの人が言っていることですが、島国日本の人間には、陸路での国境越えというのは不思議な感じがします。

ブラジル側の国立公園へ

国境から10分程度で国立公園に到着。国立公園の入口は、アルゼンチン側に比べて観光地チックに仕立てられているように感じました。入園料がドルでもレアルでもペソでも払えるあたりも、観光客に優しいです。

アルゼンチン側との時差に注意

タクシーの運ちゃんと帰りの待ち合わせ時間を確認しようとしましたが、言語の問題で、チケット売り場の係員に通訳を頼みます。「3時間くらい楽しみたいから6時に迎えに来て」というと、係員に「3時間後は7時じゃね?」と指摘されます。ブラジル側は時差で1時間進んでおり、結構危険な誤解をしていました。ホントにタクシーが迎えに来てくれるか半信半疑でしたが、代金は後払いでしたし、もしもの際は別のタクシー呼べばいいかということ、でいざ公園内に。

公園内はバスルートが整備されており快適

まずはシャトルバスに乗って遊歩道入口へ。アルゼンチン側に比べて、公園内は人間や車が通るようにかなり整備されていて、自然との一体感はアルゼンチンに劣りますが快適です。

 

バス道路が真ん中を横断していて、その脇に遊歩道等が枝分かれしているというシンプルな作りになっています。ぐるぐる歩き回る必要のあるアルゼンチン側に比べると、観光は楽です。

遊歩道入口とホテル・ダス・カタラサス

ブラジル側の唯一の公園内ホテル、ホテル・ダス・カタラサス。こちらのホテル前の停留所に遊歩道のスタート地点があります。敢えてこの停留所は乗り過ごし、終点である悪魔の喉笛前の停留所で降りて逆方向から歩いていく手もありますが、ホテル側から段々ヒートアップしていくほうが王道だと思います。

こっちのホテルのほうがシェラトンよりリゾート感があり、ホテルそのものを楽しむにはこっちの方が良いかもしれません。ただ、ブラジル側の公園観光は数時間もあれば終わってしまいますし、ブラジル滝とアルゼンチン滝の両方を観光するなら、アルゼンチン側にあるシェラトン(※本記事転載時にはメリア)を拠点にした方が便利だと思います。なお、以前こちらのホテルに滞在した同僚は非常に満足していたので、どっちも良いホテルだと思います。

所要30分-1時間程度の歩きやすい遊歩道

ホテルを横目に遊歩道へ入っていきます。ネット上では、どちらかだけ見るならアルゼンチン側という情報を見ていたこともあり、そこまで期待していなかったのですが、良い意味で期待を裏切られました

噂通り、パノラマ的に見渡せる滝の光景は開放感抜群で、景色としてはアルゼンチン側に勝るとも劣りませんでした。

悪魔の喉笛

そのまま遊歩道を歩いて行くと30分もせずに悪魔の喉笛への遊歩道に着きました(ブラジル側は修理中ではありませんでした)。この遊歩道は滝からの水しぶきがすごく、霧雨以上、小雨未満の雨をずっと浴びているような感じになります。滝の音もすごく、テンションが勝手に上がる中、悪魔の喉笛の鑑賞スポットへ向かいます。

肝心の悪魔の喉笛ですが、「俺にはもう、水飛沫以外何も見えねえ…」って感じでした。とにかく水煙がすごくて滝壺が見えず、何となくヤバい所だということだけ分かりました。アルゼンチン側はより滝壺に近い位置に遊歩道があるようなので、きっと大迫力なのだと思います。

 

悪魔の喉笛そばの遊歩道から見える滝。

滝の上から見える景色と、驚くほど穏やかな源流

悪魔の喉笛周辺を満喫後、遊歩道近くのエレベータからバス乗り場に戻ります。エレベータで上った先にはレストラン等の施設があるのですが、閉園も近いためか営業していませんでした。

この施設からも、少し違った角度で滝の光景を眺めることができます。

最後にレストランのテラススペースから滝口そばの川の光景をパシャリ。滝はあんなに轟々としているのに、その源である川は、信じられないくらい穏やかに流れていました。

非常にお手軽だったブラジル滝

そんな訳で、ブラジル滝の観光はあっという間に終わってしまいました。ざっくりと、ホテル出発が15時、公園に着いたのが15時20分、バスで公園入口に戻ってきたのが17時30分ころでした。

全然信用してなかったタクシーは時間どおり迎えに来てくれましたが、帰りの入国審査は渋滞しており20~30分くらいは待たされました。運転手が「カンビオ、カンビオ」といって1ドル=10ペソでの両替を持ちかけてきましたが、これ以上ペソも必要なさそうなのでお断りしました。なお、当時イグアスは、お店のドル払いレートは1ドル=11ペソくらいだったので、悪い奴ですね。

想定外の1リットロ瓶で乾杯

アルゼンチン側・ブラジル側と歩き回ったせいで疲労困憊となり、ホテルで仮眠をとってからセントロに夕食を食べに行きました。地球の歩き方に載っているチャロというお店に向かうも、外観が少し不安だったので、近くにあった何となく雰囲気の良いお店でステーキとビールを頂戴しました。

疲れがひどかったのでビールは一瓶だけにしようと思って注文したのですが、無駄に1リットロ瓶がサーブされてきました。空気読めよ、なんだよ1リットロって。。結局飲み干しました。

ホテルに帰ると予想以上に酒が回っており、速攻で就寝。これで無事、今回の旅の最低限の目的は一通り果たすことができました。

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